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ミロティッチは4~6週間の離脱、ポーティスは8試合出場停止

若手を中心とする再建モードに入ったばかりのブルズで、開幕戦を待たずして早くも『異変』が起こった。

10月16日の練習中にニコラ・ミロティッチとボビー・ポーティスが激しく衝突し、ポーティスがミロティッチの顔面を殴打。『NBA Sports』によれば、ミロティッチは顎の骨を2カ所骨折し、4~6週間チームを離れるという。また、殴られた際に脳震盪も起こしたため、骨折が完治した後も、NBAが定める『脳震盪ガイドライン』をクリアーしなければ試合に出場できない。

2人の間に何があったのかは分かっていない。練習中にリバウンドを競り合った際に互いを激しく押し合うようになり、それが過熱して喧嘩になったという情報もある。

事態を重く見たブルズは、ポーティスに8試合の出場停止(無報酬)を言い渡した。ヘッドコーチのフレッド・ホイバーグは「ヘッドコーチとして、今回のことを非常に残念に思う。我々のロッカールームは家族同然だ。今回の件で、チームの計画を頓挫させないことが私の仕事」と語っている。

練習中に熱くなり、衝突するのはプロスポーツチームではよくあること。それでもチームメートに重傷を負わせるのは一線を超えた蛮行でしかない。ロビン・ロペスは「2人のどちらにも非はある。僕たちはボビーもニコも支える。チームが一枚岩でいられるかどうかは、自分たち次第だから」と話した。

ザック・ラビーンが復帰するまでまだしばらくかかる状況、出場可能な選手の中ではベストプレーヤーの一人であるミロティッチまで離脱してしまっては、19日に行なわれるラプターズとの開幕戦で苦戦するのは必至。ミロティッチの早期復帰、そしてポーティスが態度を改め、再びチーム全員でスタートラインに立つことが、今のブルズには必要だ。