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カリーが試合に与える影響力はジョーダン以上!?

就任1年目にしてウォリアーズを40年ぶりの優勝に導いたスティーブ・カー。チームをまとめ上げる手腕は称賛に値する。だがカーは成功の一番の要因は、2015年と16年に2年続けてシーズンMVPを受賞したステフィン・カリーだという。

10月12日の練習後、カーはカリーが対戦相手の守備に与える影響について「相手チームのディフェンスに対して、NBA史上最も大きな影響を与える選手だ」と称賛した。

現役時代にブルズのロールプレーヤーとして活躍し、マイケル・ジョーダンのプレーを間近で見てきたカーが言うのだから間違いないのだろう。カーは「マイケル・ジョーダンのように、試合に大きなインパクトを与える選手はいる」と前置きしつつ、「だがステフのプレースタイルは、対戦相手のディフェンスにとてつもないほどの恐怖を与える。彼のような形でインパクトを与えられる選手は見たことがない」と続けた。

カーによれば、カリーのシュートレンジこそ、大きな影響を与える最大の要因だという。「フープまで10m以上離れた位置から当たり前にシュートを決められる選手なんていない。だが、ステフは簡単にやってのけてしまう。彼はこの競技を変えたんだ。チームはステフを中心に回っている。彼は間違いなく歴代最高の選手の一人。インパクトという意味では、彼が史上最高だ」

NBAのスタイルは時代とともに変わってきた。この10年間で3ポイントシュート全盛の時代になったからこそ、カリーのシュートレンジの広さが際立っている。単にシュートが上手い選手なら他にもいるだろうが、ここまで試合、チームの勝敗に影響を与えられるのだから、カリーもジョーダンらと同様に桁外れの『モンスター級』と言える。カーは、今シーズンがカリーのキャリアベストイヤーになると考え、こう語った。

「今の彼は、身体的にも精神的にもピークを迎えている。今シーズンは、過去2シーズンよりも良い成績を残すだろう」

カリーは、ここ2シーズンで1試合平均約34分出場し、27.7得点、6.7アシスト、5.0リバウンドを記録している。さらには1試合平均10.6本の3ポイントシュートを放ち、その成功率は43%と高い。西カンファレンスはロケッツ、サンダー、ティンバーウルブズが大型補強を実行したが、カーが言うように、もしカリーがMVPを受賞したシーズンより上のレベルに到達しているのであれば、ウォリアーズはライバルたちより一歩も二歩も先に進んでいるということになる。