第2クォーター後半で一気に突き放す
ウインターカップ1日目。2年連続出場の明星学園(東京)は県立湯沢翔北(秋田)に76-67で勝利した。
第2クォーターの後半までは明星学園が33-31とリードするも拮抗した戦いが続いたが、ディフェンスの強度を上げた明成学園が走るバスケットを展開して一気に突き放し42-33で前半を折り返す。
この試合で13得点3アシストを記録した明星学園の梶井里緒菜は「出だしはディフェンスとかで相手にやられちゃって自分たちのペースがつかめなくて、前半は結構辛かったです」と、拮抗した戦いが続いた前半を振り返る。
それでも苦しい時間帯に誰よりも走り、素晴らしいゲームメークと自らの得点でチームに流れをもたらした。梶井にその手応えを問うと「手応えはあんまり感じられなかったです。全体を通しても今日の出来は60点ぐらい」と厳しい評価を下し、勝利はしたものの浮かない表情だった。
八村安美菜「自分は自分で頑張りたい」
同じく3年生の八村安美菜は第2クォーターで一気に突き放した要因を「一人ひとりがシュートを決めきったことと、ディフェンスを一人ひとりが激しく守ったからだと思います」という。八村が言うように明星は県立湯沢翔北に激しくプレッシャーをかけてターンオーバーを誘うことで自分たちのペースをつかんでいった。
厳しい時間帯は長かったが、「いつもはミスが続くとそのまま悪い流れで負けてしまったりすることが多いけど、今日はミスがあってもみんなで立て直して最後は勝てて良かったです」と、悪い流れを自分たちで打破できたことがこの試合での収穫だという。
八村が言うように前半でリードを作り、その後は県立湯沢翔北に連続でファストブレイクポイントを許す場面もあったが、その都度自分たちで立て直して勝利した。
兄がNBAで大活躍していることで、初戦ながら注目を集めた。本人も注目されている意識はあるというが「お兄ちゃんはお兄ちゃんなので、自分は自分で頑張りたいと思います」とキッパリと答えた。
そんな八村の目標はもちろん優勝だ。個人としては「苦しい時にディフェンスとリバウンドとルーズボールを誰よりも頑張ってチームをプレーで盛り上げていきたい」と、泥臭いプレーでチームに貢献し優勝を目指していく。