三浦舞華と樋口鈴乃、主力2選手で56得点
高校バスケの祭典、ウインターカップが本日開幕した。
昨年のウインターカップ3回戦で対戦した精華女子と八雲学園が1回戦で激突。昨年は超高校級の奥山理々嘉に43得点を奪われ、延長戦の末に精華女子は涙をのんだ。
そんな巡り合わせについて、精華女子の大上晴司監督は「初戦にリベンジを果たして、目標のベスト4に向かえる良い組み合わせじゃないかと選手たちも前向きにとらえていました」と語る。
精華女子は開始1分でセンターの木村瑞希が2ファウルを犯すピンチを迎えたが、「出だしで木村がいなくなることは不安でしたが、途中で出た吉原(陽世)がよく繋いでくれた」と大上監督が話したように、うまく身体をぶつけて、ファウルをせずにインサイドを守り、このピンチをしのいだ。
すると、「外でボールを回すのではなく、アタックすることが入りのポイントだった。そういう意味では三浦(舞華)が最初に爆発してくれたのが相手にとってダメージが大きかった」と話したように、エースの三浦が高速ドライブで得点し、24-13といきなり2桁のリードを奪った。
八雲学園は積極的にミドルシュートを放つもこれが決まらず、182cmの2年生センターの粟谷真帆がインサイドで孤軍奮闘するが、精華女子の強度の高いディフェンスの前にイージーシュートの機会を作れず、速攻を許すなどリズムに乗れなかった。
完全に主導権を握った精華女子は、強度の高いディフェンスを軸にトランジションが機能し、49-25で前半を終えた。
その後は堅さの取れた樋口鈴乃も内外からシュートを射抜き、得点を量産。最後まで付け入る隙を与えなかった精華女子がすべてのクォーターを上回り、100-64で完勝した。
高速ドライブで得点を量産した三浦が31得点、後半に調子を上げた樋口が25得点と、取るべき選手が得点し去年のリベンジを果たした精華女子。
樋口は「最初はみんな硬さがあったんですけど、強みのトランジションをみんなでやって、それを40分間やり続けて勝てました」と試合を振り返り、「最初から自分たちのバスケができれば、もっと良いパフォーマンスができると思う」と、次戦へ大きな手ごたえをつかんだようだ。
ベスト4に向け最高のスタートを切った精華女子。明日は東海大学付属諏訪を82-70で破った県立熊本商業と戦う。