写真=Getty Images

ベルはプレシーズン最終戦で10得点11リバウンドの大活躍

「ドレイモンド・グリーンの後継者」とも言われるウォリアーズの新人、ジョーダン・ベル。2017年ドラフト全体38位指名と決して高い評価を得ていたわけではないが、ここに来て評価を高めており、1年目からローテーションに加わる可能性があるとも言われる。その実力を、10月13日にオラクル・アリーナで行なわれたキングスとのプレシーズンゲーム最終戦で発揮してみせた。

グリーン、ケビン・デュラント、アンドレ・イグダーラが欠場したこの試合で先発出場のチャンスを得たベルは、25分の出場で10得点11リバウンド4アシスト2スティール2ブロックを記録。この活躍には『兄貴分』のグリーンも満足しているだろう。もっとも『うれしい悲鳴』を上げたのはセンターのザザ・パチューリアだった。

ベルがパチューリアに競り勝ちリバウンドを奪ったシーンをウォリアーズ公式Twitterアカウントが投稿すると、パチューリアはそれを引用し、「なんて無礼な奴なんだ。ベテランから得点とリバウンドを奪うんじゃない!」というメッセージをつけてレスを返した。

もちろん「無礼」と言うのは冗談。パチューリアからすれば、頼もしいルーキーが出てきたことへの歓迎の気持ちを込めたメッセージだ。それにしても、プレシーズンとはいえ、ここまでオールラウンドに活躍するベルの能力の高さには驚かされる。

開幕後のプレー次第だが、もし指名順以上のインパクトを残せれば、『セカンドユニットにもドレイモンド・グリーンがいる』と言われるようになるかもしれない。多数のスター選手を擁するだけに、どうしてもベンチメンバーが弱くならざるを得ないのだが、これでウォリアーズが主力級のルーキーを手に入れたとなると、連覇はさらに盤石なものとなる。