写真=Getty Images

ヒートファンのツィートに端を発し両者の舌戦に

ハッサン・ホワイトサイドとジョエル・エンビード、東カンファレンスを代表するビッグマン2人の間に遺恨勃発。それは、10月13日に行なわれたヒートvsセブンティシクサーズのプレシーズンゲーム終了後、あるヒートファンのツィートから始まった。

試合序盤にハッサン・ホワイトサイドからファウルを受けたジョエル・エンビードは、ヒートのベンチに向かって、「アイツを下げろよ。俺を止めることなんてできやしない」と言い放った。ヒートのファンからすれば不愉快な発言であるのは間違いない。そのファンはこの試合でフィールドゴール7本中1本の成功に終わったエンビードに対し、「俺を止められないとか言ってたけど7本中1本じゃないか、尊敬するよ」とツィート。そしてこのツィートにホワイトサイドが乗っかり、「メディアが伝えないことだからな」とレスを返した。

このやり取りを見たエンビードが黙っているわけがなく、すぐさまホワイトサイド宛てに「なあ、分かるか。チームがお前をベンチに下げていなかったら、ものの5分でファウルアウトになっていたぞ。それに今はプレシーズンで、レギュラーシーズンじゃないんだよ」というメッセージを投稿。

これをきっかけに、2人の丁々発止が始まる。

今度はホワイトサイドが「キャリア3年で31試合ね。レギュラーシーズンで会えるといいな」と投稿すると、エンビードは「チームの成功ではなくて、自分のスタッツのことだけ気にしていればいい。お前が昨シーズンに記録したプラスマイナス(当該選手がコートに出ている時と、ベンチに下がっている時の得失点差)は酷かったな」と続けた。

これらのやり取りに飽きたのか、エンビードは現役選手きってのSNSヘビーユーザーらしい形でオチをつけた。先日Twitterでファンとやり取りした際、サンダー批判と受け取れる内容を別アカウントで投稿しようとするも、切り替えを忘れて自分の公式アカウントで発言するという大失態を演じたウォリアーズのケビン・デュラントの『事件』を引き合いに出し、ホワイトサイドとの舌戦を次のように締めくくった。

「みんなスマン。別アカウントを使っていたと思っていたんだけどな」

決してお行儀が良いとは言えない2人の舌戦だが、場外乱闘はコート内での対決を盛り上げるスパイスとして貴重なものとも言える。残念なのはシクサーズとヒートの対戦は2018年2月2日まで待たなければ実現しないこと。それまで世間の関心と彼ら自身のテンションを盛り上げるべく、ホワイトサイドとエンビードの両者が、ギリギリの節度は保った上で、コート上での激突を盛り上げるべく今後もSNSで挑発し合ってほしいものだ。