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マグレイディはマジックCEO付スペシャルアシスタントに就任

10月5日にオーランドで行なわれたマーベリックスvsマジックのプレシーズンゲーム、試合前のアップをしているマブスのルーキー、デニス・スミスJr.に近づく人物がいた。それは先月にバスケットボール殿堂入りを果たしたトレイシー・マグレイディだ。スミスJr.にとって、マグレイディは幼い頃からプレーを見て育ったあこがれの存在で、対面後に『Sports Day』に「信じられない出来事だった」と感激を語った。

「T-Macは僕が子供の頃に見ていた選手なんだ。その人が自分のことを知ってくれていて、ましてや話をしてくれるなんて。クレージーな体験だった。彼は、昔のキャンプに参加した自分のことを覚えていてくれた。覚えていてくれたなんて信じられない。最高の気分だったよ」

マグレイディは、マジックCEO付のスペシャルアシスタントに就任したばかりで、この日も会場に足を運んでいた。

スミスJr.は、引退後に殿堂入りが確実なダーク・ノビツキーから経験を学ぶ機会にも恵まれている。スミスJr.がNBA選手として大成すれば、10年または20年後、自身にあこがれてNBA選手になった10代の有望選手に声をかける時が来るかもしれない。

そのために求められるのは、まずは1年目からのレギュラー定着。憧れの『T-Mac』に激励され、あらためて新人王争いを引っ張るという強い気持ちを手にできたのではないだろうか。マジック戦でも13得点の活躍を見せたスミスJr.への期待は、高まるばかりだ。