ベン・シモンズ

シクサーズはホーム無敗をキープ

12月7日のキャバリアーズ戦で、セブンティシクサーズのベン・シモンズはキャリアハイとなる34得点を記録した。34得点に加えて、3リバウンド7アシスト2スティール2ブロックと相変わらずオールラウンドな活躍を見せ、141-94での勝利に貢献。シクサーズは開幕からのホーム連勝を11に伸ばした。

シモンズがキャブズ戦の第2クォーター、キャリア2本目の3ポイントシュートを成功させた瞬間、本拠地ウェルズ・ファーゴ・センターのファンは、まるでブザービーターが決まったかのような大歓声を上げた。もちろん、これには意味がある。NBAキャリアのスタートこそケガで出遅れたものの、オールスター級の選手へと成長したシモンズだが、ドライブでインサイドに切り込んで屈強なビッグマン相手に得点を奪う力強さを備えているものの、ジャンプシュートは苦手。特に3ポイントシュートは打たずに過ごしてきた。

それが今では3ポイントシュートも求められるようになっている。3ポイントシュートを決め、キャリアハイを更新する得点を記録したシモンズだったが、指揮官のブレット・ブラウンは「1試合に最低でも1本は3ポイントシュートを打ってもらいたい」と注文を付けた。

シモンズも、「試合を重ねるごとにやりやすくなっている」と語り、「自分のスポットがどこかを学習しているところ。今はアジャストしている最中なんだ」とも答え、指揮官のリクエストに応じる構えを見せている。

たとえ1試合に1本だとしても、それがミスショットになったとしても、シモンズがアウトサイドからもシュートを打ってくるとなれば、対戦相手の意識には変化が生じる。ドライブへの対応も、そこからのパスを止めるのも、断然難しくなる。逆に言えば、今のシモンズにはまだそれだけの伸びしろが残されているということ。今まで以上にアンストッパブルな存在となるためにも、シモンズには今後の試合でも3ポイントシュートを打つことが求められる。