文=鈴木健一郎

過去最長のレギュラーシーズン&コンパクトなプレーオフ

今週末の10月7日に開幕するWリーグが会見を開いた。

新シーズンは1ラウンド制を採用、レギュラーシーズンは12チームによる3回戦総当たり制という過去最長のものとなり、上位8チームによる1戦先勝方式プレーオフを実施する。参加チームは前年と変わらず、JX-ENEOS、トヨタ、デンソー、シャンソン、富士通、三菱電機、トヨタ紡織、東京羽田、アイシンAW、日立ハイテク、新潟、山梨の12チームとなる。

初参戦となった昨シーズンに27戦全敗で最下位となった山梨クィーンビーズ。水上豊ヘッドコーチは「すべてのチームがクィーンビーズよりもあらゆる面で上で、胸を借りるつもりで戦うが、『勝ち』にこだわって応援してくれる皆さんに少しでも早く1勝をプレゼントしたい」と抱負を語った。その山梨は9連覇中の『女王』JX-ENEOSをホームに迎えて開幕戦を戦う。

昨シーズンはファイナルに進出したトヨタ自動車アンテロープスは今オフに大型補強を行っており、ドナルド・ベックヘッドコーチは「うまくミックスして統合してやれるよう努力しているところです」と語る。「オールジャパンだったりプレーオフの時までに、決勝に進めるような強いチームを作っていくこと。もちろん優勝も達成したい」と目標を語った。

10連覇を目指すJX-ENEOSサンフラワーズは、日本代表を率いるためにチームを離れたトム・ホーバスに代わり、佐藤清美がヘッドコーチに再任。「連覇したことは横に置いといて、今シーズン選手スタッフがどれだけ集中してゲームに臨むのか。前任のホーバスが非常に選手に厳しかったので、私がそういう厳しい仕事ができるかっていうのも課題だと思います」と抱負を語る。

JX-ENEOSの吉田亜沙美キャプテンは「ベースはかわらずディフェンスからブレイクていうアップテンポなバスケット。一瞬の隙も見せずに1試合1試合徹底して、佐藤ヘッドコーチのバスケットの40分間徹底して展開することが必要だと思います。10連覇をあまり深く考えずに1試合1試合勝つことを意識してやっていければ」と、10連覇ではなく『今シーズンの優勝』を目指すと意気込んだ。

2017-18シーズンは新たに公式戦全試合をインターネット放送『W-TV』にて無料配信。A代表がアジアカップ制覇、U-19代表はワールドカップ4強、そしてユニバ代表は銀メダル獲得と、代表の各カテゴリーが躍進したこの夏。Wリーグのさらなる盛り上がりに期待したい。

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