竹内公輔

4年目を迎えたBリーグは、『B.LEAGUE ALL-STARGAME 2020 IN HOKKAIDO』を2020年1月18日に北海きたえーるで開催する。1年目は代々木第一体育館での開催だったが、その後は熊本、富山と地方のバスケ人気の高まりに一役買っているオールスターは、今回は札幌での開催となった。

12月2日、その出場選手が発表され、ファン投票により決まったスタメンの10選手が会見に出席した。この会見を終えた『B.BLACK』の竹内公輔に、北海道の好きなところ、自身にとっての『スター選手』とは何かを聞いた。竹内はお世話になった大先輩、折茂武彦と同じチームでプレーする機会を得たことに大いに興奮し、オールスターを楽しみにしている。

「折茂さんと一緒にプレーできるのはここしかない」

ファン投票の中間発表で5位だったので「ないかな」と思っていたんです。選ばれたと聞いて、これまでのオールスターで一番うれしかったですね。折茂(武彦)さんが最後だからです。大学生の頃からお世話になっていて、今シーズンで引退と聞くと寂しいです。一緒のチームでプレーできるのは本当にもうここしかないので。だから今までで断トツでうれしいです。

北海道で楽しみなのは食事ですね。どのチームでも同じだと思いますが、試合時間が遅いと北海道で一泊して次の朝に帰るパターンですが、試合時間が早いとその日のうちに帰ってしまうので、いつも北海道で試合がある時は2試合目の試合時間を気にします。遅かったら「夜は北海道の美味しいものを食べて帰れるなあ」って絶対に全選手が思っていますね。試合が終わったらもうソワソワしますよ(笑)。

だいたいお寿司か、ジンギスカンか。北海道にも桜井良太とか仲の良い選手がいるので一緒に行ったりとか。そうやって試合後に相手チームの選手と一緒に食事をする機会もなかなかないので、それも楽しみです。

竹内公輔

本当のスターはバスケットだけやっていてもダメ

子供の頃は、テレビに出ている人は全員スターだと思っていました。子供の頃はプロ野球を地上波でやっていました。僕は大阪出身なので阪神ファンと思われがちなんですけど、放送が多かった巨人を見ることが多くて。バスケットを始める前ですけど、僕が一番のスターだと思っていたのは松井秀喜さんです。「松井は絶対にホームランを打つ」と思いながら見ていて、本当に打つ。活躍するのが当たり前で、その期待にサラッと応えちゃうのがスターですよね。そういう意味では松井選手はスターを超えた大スターです。

今は職業柄、NBAの選手をよく見ます。応援するのはやっぱり自分もベテランなので、ベテランで頑張っている選手。昨シーズンのノビツキーとかはラストシーズンだったので人一倍応援しました。今は見ていて一番楽しいのがアデトクンボですね。めちゃくちゃな能力で、絶対真似できないプレーをするので。スターという意味ではレブロン・ジェームズ。彼はバスケット以外でも発言力があって、地元に学校を作ったり社会貢献活動もすごくやっています。バスケット以外の面でも注目を集めるという意味で、断トツのスターですね。バスケットだけやっていてもダメなんだと気づかされます。