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ベン・シモンズは「声で引っ張るリーダーになる必要がある」

NBAの各チームがトレーニングキャンプを開始。セブンティシクサーズではケガで1年目を全休したベン・シモンズと、今年のドラフトで指名されたマーケル・フルツの2人がNBAデビューに向けて意気揚々とシーズンをスタートさせた。

キャンプ初日の練習を終えた後、フルツはシモンズとの連携について「とても良いね」と語る。今シーズンはシモンズが先発ポイントガード、フルツがシューティングガードとして起用される構想で、若い2人によるダイナミックなプレーが期待されている。

またフルツは、怖いもの知らずの新人らしく、こう続けた。「どういうプレーになるか予測できないはずさ。彼がオフェンスをプッシュすることもあれば、僕が引っ張ることだってある。お互いが、お互いのためにスクリーンをセットする。対戦相手にとっては、予測がつかないプレーになるだろうね。僕たちと対戦する相手が気の毒だよ」

足の骨折でデビューが1年遅れたシモンズは、1年前との成長を実感しつつ、オフの間ポイントガードとしてのプレーにも磨きをかけてきた。シモンズは「昨年のキャンプよりもいろいろな部分が見えている」と言う。「チームメートがいるべき場所も分かるし、これからは自分が仲間を誘導しないといけない。慣れるには少し時間がかかるかもしれないけど、声で引っ張るリーダーになる必要がある」

208cmのシモンズと193cmのフルツによるバックコートは、ミスマッチを生み出しやすい。サイズのアドバンテージを攻守両面に生かすことができれば、どのチームにとっても脅威となるに違いない。ただし、相手はNBAでの経験を持つベテランばかり。彼らが注目されることで警戒も厳しくなる。ポテンシャルは秘めていてもまだ公式戦デビューも飾っていない2人がどれだけやれるか、まずは10月4日にホームで行なわれるグリズリーズとのプレシーズン開幕戦が楽しみだ。