文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

「ホームで開幕できるというのが非常にうれしいです」

今週末に開幕を迎えるBリーグの2017-18シーズン。川崎ブレイブサンダースは明日、ホームに名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎える。昨シーズンはアウェーゲームでのスタートだった川崎にとって、ホームで迎える初の開幕戦。ただ、チームはアーリーカップ前後にケガ人が相次ぎ、何とか開幕に合わせたという感じで、100%で開幕を迎えられるわけではない。

それでも篠山竜青は開幕戦での必勝を期している。「個人としてはホームで開幕できるというのが非常にうれしいです。アウェーでの開幕だった去年よりもシーズンが始まるんだと感じられるので、そこはホームのファンの皆さんのためにも勝ちたいと思いますし、『今年も強いチームですよ』というのを見てもらうためにも、ただの1試合ではなく大事な試合だと思っています」

幸いにも、篠山自身は良好なコンディションで明日を迎えられる。「チームはケガ人も少しづつ回復して練習に合流できていますし、上向きでシーズンを迎えられると思います。個人的にもケガなく痛いところなく、元気な状態で開幕を迎えられるので明日が楽しみです」

日本代表での経験と身体改造でレベルアップ

昨シーズン終盤、篠山は得点力を開花させ、リーグでも一躍注目を浴びる存在となった。そしてこの夏は日本代表としてアジアカップに参加し、貴重な経験を積んだ。当然、その良い流れを新シーズンにも持ち込みたい。「ディフェンスに関しては、ポイントガードとしてディフェンスのスイッチになるポジションだと思うので、そこは40分間激しく常にボールにプレッシャーをかけるディフェンスができるところをアピールしたい」と篠山は言う。

「オフェンスに関しては昨シーズン後半から得点の部分でも貢献できてますけど、より正確な判断というのを意識して、打てるところはどんどん打っていくし、さばけるところはさばいていって攻撃の起点となるような、そしてチームがスムーズにオフェンスが展開できるようにセレクションをアピールしていければと思っています」

篠山の話を聞いていて気になったことがある。上半身のサイズアップだ。特に肩から胸にかけてパッと見で明らかなほど筋肉量が増している。聞けば、日本代表ヘッドコーチのフリオ・ラマスの指示を受け、代表とチームのストレングスコーチが連携して肉体強化に励んだとのこと。筋肉を増やして当たり負けしない身体を作る。特にディフェンスでは自分よりも大きな相手にバンプしたり、強度の高いプレーが可能になる。「去年が細すぎたんです」と笑う篠山だが、アジアカップ後の短期間でこれだけサイズアップできたのだから驚きだ。この成果がコート上でどのような形で見られるかにも注目したい。

躍進の予感が漂う野本「僕のガッツポーズを見に来て!」

明日19時05分ティップオフの開幕戦は、指定席はすでに全席完売。とどろきアリーナは多くの観客で盛り上がりそうだ。もっとも、自由席はまだ残席があり、当日券が発売される見込み。

アーリーカップで大活躍し、新シーズンに躍進の気配が漂う野本建吾は「ファンの皆さんからダイナミックなプレーをすると言っていただいて、その声援を励みに頑張ることができています」とファンに感謝。「コートに出た時にチームに活力を与える、試合を盛り上げるプレーを見せます。あと試合が盛り上がった時には僕のガッツポーズが飛び出すので、そこを見に来てください」とアピール。金曜ナイトゲーム、観戦を躊躇している方は是非とどろきアリーナへ!