単年230万ドルで契約、レブロンとの『盟友タッグ』再び
ブルズとの契約最終年バイアウトに合意したドウェイン・ウェイドが、キャバリアーズと1年230万ドル(約2億6000万円)の契約に合意した。『ESPN』記者のエイドリアン・ウォジナロウスキーによれば、ウェイドはサンダー、スパーズへの移籍、そしてヒートへの復帰も検討したようだが、優勝を目指すため、そして『盟友』レブロン・ジェームズとともに戦うためにキャブズへの移籍を決めたという。
もちろん、将来的なヒート復帰の可能性が消滅したわけではないが、今はキャリア4回目の優勝を求めており、それを実現させられる可能性が最も高いのがキャバリアーズだと判断したのだろう。だからこそウェイドはベテラン最低保証額での契約を受け入れた。
これによりキャブズには、アイザイア・トーマス、デリック・ローズ、ウェイドという超強力バックコートが誕生した。トーマスは股関節の負傷によりシーズン開幕には間に合わないが、復帰後はローズと先発ポイントガードの座をかけて争う。シューティングガードのウェイドは、JR・スミスとのポジション争いになる見込みだ。
レブロンとウェイドは阿吽の呼吸で一緒にプレーできるが、キャブズでのケミストリーを考えた場合、また新たなコンビネーションが必要になる。選手としての格ではスミスより上でも、キャブズのシステムにフィットしなければベンチ起用を受け入れるしかない。
親友のレブロンは、メディアデーでウェイドについて聞かれ「彼なら優勝に必要なDNAをチームにもたらしてくれる。それにバスケットボールに対する素晴らしい姿勢の持ち主だ」と語った。
キャブズの先発シューティングガードを直近3シーズン務めているスミスは、ベンチ起用を受け入れるかを聞かれ「チームが勝てるのなら構わない」とコメント。また「それによって相手チームの選手をこれまでより追い掛け回さなくて済むし、長くキャリアを続けられる」とも語った。
早ければウェイドがウェーバー期間を終える27日に正式発表される見込みだが、ウェイドの加入により、東カンファレンスはキャブズと、カイリー・アービング、ゴードン・ヘイワードを擁するセルティックスの一騎打ちになる公算がさらに高まった。