連続スティールにアリウープと見せ場を作る
NBAウィザーズはホームでホーネッツと対戦。終盤までもつれる混戦をチーム一丸のパフォーマンスで制し、今シーズン初の連勝を飾った。
八村塁はこの試合も先発出場。立ち上がりにアイザイア・トーマスのパスを呼び込み、ディフェンスを身体で弾き飛ばしてゴール下のシュートを決めると、その直後にはブラッドリー・ビールとのコンビネーションからアシストをもらって連続得点を記録。さらに第1クォーター残り6分には、連続スティールから速攻をお膳立てすることでチームに勢いを与えた。
一度ベンチに下がった八村は、第2クォーターの終盤に再び登場。ビールとモリッツ・バグナーのコンビネーションに相手ディフェンスの注意が向いたところで、逆サイドのコーナーからゴール下へと走り、パスを呼び込んでダンクを決めた。
後半にも八村のビッグプレーが飛び出す。トップの位置でアイザイア・トーマスにボールを預けると、一気にリムに向けて加速。トーマスの絶妙なパスをアリウープで叩き込んだ。
もっとも、この日はベンチメンバーのアグレッシブなプレーが目立った。ダービス・ベルターンスが3ポイントシュート6本成功を含む20得点、ジョーダン・マクレイもハードなディフェンスとともに13得点を記録。また控えポイントガードのイシュ・スミスも前半の打ち合いからペースを落として流れに持ち込むとともに10得点6アシストを記録した。
1⃣5⃣ points for Rui Hachimura! ? #WizHornets | @rui_8mura pic.twitter.com/UNVo6uB8AT
— Washington Wizards (@WashWizards) November 23, 2019
ベンチメンバーの好調を受け、八村は第3クォーターに約9分プレーした後はベンチで試合を見守ることに。プレータイムは21分と伸びなかったが、フィールドゴール12本中7本成功の15得点。ボールのないところ、相手ディフェンスの視界から消えての動きでマークを振り切るとともに、そのタイミングでパスを呼び込み、ゴール下で自分優位の形を作り出せたことは収穫だった。
また、チームにとっての収穫はさらに大きい。エースのブラッドリー・ビールは30得点12アシストとこの試合でも圧巻の活躍を見せたが、ベンチメンバーも含めて他の選手もアグレッシブな姿勢を出したことで、ビールだけにボールが集まって停滞する悪癖が出ず、チームとして機能した。
ほとんど点差が離れない混戦から、第4クオーターに一時は2桁のビハインドを背負ったものの、そこから巻き返して再び接戦に持ち込み、ラスト1分半で突き放した。シーズン初の連勝で5勝8敗。開幕から1カ月、ウィザーズはいろんな要素が噛み合い、力強さを増している。
? 30 points
? 12 assistsAnother big night for Bradley Beal!!#WizHornets | @RealDealBeal23 pic.twitter.com/wZpWzsQQC3
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