クリスタプス・ポルジンギス

相棒のドンチッチ「僕たち全員が彼を信じている」

およそ20カ月ぶりに実戦復帰したマーベリックスのクリスタプス・ポルジンギスは、本来のリズムを取り戻せずに苦戦を強いられている。

11月11日に敵地で行なわれたセルティックス戦でも、フィールドゴール11本中1本成功と苦しみ、4得点5リバウンド。ヘッドコーチのリック・カーライルは、84-86で迎えた第4クォーター残り9分にポルジンギスをベンチに下げ、マキシ・クレバーを投入した。終盤の大事な時間帯をベンチで過ごし、チームが106-116で敗れるのを眺めるしかなかったポルジンギスは、試合後「もちろん試合に出たかったけれど、コーチを批判できない」とだけ語った。

「良いプレーができていなかったんだから、チームにとって最良の判断だと受け入れる。コーチが、チームの勝利のために自分よりも良いプレーをしている選手を起用するのなら、そうすべき。勝利が何よりも大事だから。ただ、今後の試合ではプレーできるようにしたい」

今シーズンは9試合に出場して、平均18.3得点7.9リバウンドというスタッツを残してはいる。だが、開幕前からルカ・ドンチッチとのデュオに対する期待は大きく、NBA2年目ながらシーズンMVP級のパフォーマンスを続けている相棒と比べると見劣りしてしまっている感は否めない。

ポルジンギスは「自分が求めているほどボールをもらえない試合もある。それで無理にプレーを決めようとしてしまう部分も出てくる」と、現状を分析している。

「徐々にやっていくしかない。コーチも、オフェンスで僕の力を最大限に生かそうと思って考えてくれている。今日のようなシチュエーションで、自分がもっと効率的の良いプレーをしないといけないんだ」

苦しむポルジンギスを間近で見ているドンチッチは、「素晴らしい選手に起こり得ること」と擁護。「次の試合で30得点は決めてくれるさ。彼は努力を続けている。復帰したばかりだし、難しいのは当たり前。僕たち全員が彼を信じているから」

ポルジンギスも自身の再起を信じ、必ずチームの勝利に貢献したいと願っている。そして、こう語った。「すぐに改善される話ではない。ただ、自分が普段より低いレベルのプレーをしている現状でチームは6勝4敗なわけだから、リズムを取り戻して、効果的なプレーができれば、もっと相手にダメージを与えられる」

今シーズンが開幕してまだ10試合を終えたばかり。ここから徐々にリズムを取り戻し、再起を図るポルジンギスに期待したい。