アルバルク東京

バランスの良い攻めで4選手が2桁得点

アルバルク東京はホームのアリーナ立川立飛に琉球ゴールデンキングスを迎えた。

序盤は互いにハードなディフェンスを持ち味としていることもあり、得点が伸びないロースコアの展開に。それでも第2クォーターの序盤、ミラン・マチュワンのオフェンスリバウンド、そして須田侑太郎の3ポイントシュートとA東京が12点のリードを奪い、主導権を握ったかに思えた。

しかし、ここから琉球がリズムをつかむ。岸本隆一がボールを動かしズレを作ると、ジャック・クーリーとのコンビネーションで得点を重ねていく。クーリーはさらにリバウンドでも奮闘。追い上げの起点となって5点差として前半を終える。

A東京のアジャストも早かった。前半は簡単にリングにアタックされて17得点を奪われたクーリーを徹底したダブルチームで抑える。こうしてターンオーバーを誘発しては速い攻めに転じ、リズムが良くなることで前半9本中1本しか決まらなかった3ポイントシュートも決まり始める。第3クォーター終了時点でA東京は66-44と大量リードを奪い、そのままリードを守って83-71で勝利した。

琉球ゴールデンキングス

「A東京を見習って一からやり直したい気持ちです」

A東京は4選手が2桁得点を記録し、チーム全員でバランス良く得点を取ることで、琉球にディフェンスの的を絞らせなかった。そして、最終的にはターンオーバー数は11本と同じになったが、そこからの失点数が8-17とA東京が少なく、ミスを犯した後のフォローの差が大きく出た試合となった。

敵地で2連敗を喫した佐々宜央ヘッドコーチは「同じような戦術を使っていても、組織力やタイミング、実行力の高さはA東京のすごさ」とライバルを称え、「A東京を見習って一からやり直したい気持ちです」と完敗を認めた。

2連勝となったA東京のヘッドコーチ、ルカ・パヴィチェヴィッチは「タフネス、アグレッシブ、そしてソリッドに守り、賢くプレーすることができた」と、40分間を通して強度の高いバスケットができたことが勝因だと語った。

それでも課題として挙げたのはクーリーにオフェンスリバウンドを11本も取られたこと。「良いディフェンスをしているけど、最後に相手にオフェンスリバウンドを取られて、点数に繋がってしまう」と、今後に向けた課題を指摘することも忘れなかった。

11月10日のB1 8試合の結果
島根81-76三河
SR渋谷92-97新潟
京都58-98秋田
宇都宮84-70北海道
A東京83-71琉球
名古屋D74-83千葉
大阪88-78横浜
川崎81-79三遠