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「息を吸い、息を吐き、心の声に耳を傾けろ」

2年目の活躍が楽しみなセルティックスのジェイレン・ブラウン。1年目からプレーオフの舞台を経験したブラウンにとって、最も重圧がかかった試合といえば、キャバリアーズと対戦した東カンファレンス決勝だ。レブロン・ジェームズとのマッチアップに備え、ブラウンは『Building Blocks』というタイトルの3分31秒のラップを自作し、それをシリーズ中の試合前に繰り返し聴いていたと『Sport Techie』が伝えた。

気になる歌詞だが、その一部が明らかになっている。

「今日は試合だ、集中する時だ。準備はいいか。息づかいが重たい、落ち着いていこう。力が十分でなかったとしても自分にはやれると言い聞かせろ。吐きたいような気持ちを抑えろ。ただ呼吸すればいい」

「息を吸い、息を吐き、心の声に耳を傾けろ。呼吸し続けろ。お前に選択肢はないんだ、呼吸し続けろ。手は汗ばみ、足も重く感じる──」

音楽の力により普段より集中を最大限まで高めたとしても、ルーキーにレブロンの相手は荷が重すぎた。第5戦でキャブズが勝ち上がった同シリーズ中、レブロンはブラウンが出場した時間帯にフィールドゴール成功率79%を記録。シリーズを通じて平均29.6得点、6.4リバウンド、6.8アシストの大活躍を見せた。

今シーズンも東の首位と2位はセルティックスとキャブズで決まりという意見も多く、プレーオフで順調に勝ち進んでいけば、カイリー・アービング、ゴードン・ヘイワードという新戦力を手にしたセルティックスと、そのアービングとの交換でアイザイア・トーマスを獲得したキャブズが再びカンファレンス決勝で激突する可能性が高い。

ブラウンとしてはそれまでに一段とレベルアップし、レブロンに一泡吹かすくらいの意気込みでマッチアップしなければ、またも好きなようにシュートを決められてしまうだろう。現役ベストプレーヤーの呼び声を欲しいままにしているレブロンと対戦できるのは、若い選手にとって最高の機会でもある。ラップで表現した気持ちを乗り越え、選手としてレベルアップした姿を見せてもらいたい。