ドワイト・ハワード

「チームの役に立つためなら何だってやる」

開幕から6勝1敗と好スタートを切ったレイカーズ。今シーズンは、守備に難があった昨シーズンのチームとは別人のようで、開幕から7試合を終えての平均失点はリーグ3位の101.1点、そして100ポゼッションでの平均失点はリーグ最少の97.9点を記録している。

その守備の要の一人が、ベンチから違いを生み出しているドワイト・ハワードだ。7試合に出場して平均6.7得点7.9リバウンド2.1ブロックを記録しているハワードは、このオフにレイカーズと2度目の契約を結んだ直後、前回と同様に不協和音になるリスクが高いと言われた。しかし、身体を絞り、セカンドユニットでの起用にも不平不満を一切口にせず、彼は優勝という目標を達成するため、懸命にプレーしている。

ハワードの意識の変化は、あらゆる言動からも感じられる。レイカーズ公式サイトに「ディフェンスのおかげで、このリーグで自分の名前が知られるようになった。だから、守備でできるだけハードにプレーしたい」と語ったハワードは、現在の役割についても、自論を述べている。

「毎試合でディフェンスを一生懸命にやること、相手の全ショットをブロックすること。ペイントに入って、スティールを奪って、ルーズボールに飛び込む。それが目標であり、存在意義。どんな形であれ、チームの役に立つためなら何だってやる。それが自分に課せられたミッション。これは役割ではなくて、存在意義なんだ」

ハワード以外にも、アンソニー・デイビス、それからジャベール・マギーがペイント内を守るレイカーズのディフェンスは、リーグベストクラスと言っても過言ではない。

チームにとってリスクと揶揄されたハワードだが、彼は今のレイカーズに欠かせない存在になった。