アービングのセルティックス入りで『東』も盛り上がる!
今夏のNBAを揺るがした大型トレードがついに成立した。
現地8月31日、セルティックスはキャバリアーズとのトレード成立を正式に発表。カイリー・アービングを獲得するために提示したアイザイア・トーマス、ジェイ・クロウダー、アンテ・ジジッチ、ネッツの2018年ドラフト1巡目指名権という条件に、ヒートの2020年ドラフト2巡目指名権を加えたことが決め手となり、正式合意に至った。
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— Boston Celtics (@celtics) 2017年8月31日
先週末にメディカルチェックを行った後、キャブズがトーマスの股関節痛の状態を危惧したため、一時はトレード自体が破談となる可能性も浮上した。だが、今回のトレード成立に向けて与えられた猶予期限(現地8月31日の午前10時)までに条件が見直され、これでアービングは正式にセルティックスの選手となった。
これにより今シーズンのセルティックスは、アービング、ゴードン・ヘイワード、アル・ホーフォードという『ビッグ3』に、2年目のジェイレン・ブラウン、新人ジェイソン・テイタムを中心とするチームで戦うことに。
キャブズはトーマスが開幕時期に間に合わないと見られるが、オフに獲得したポイントガードのデリック・ローズがその穴を埋められる。レブロン・ジェームズ、ケビン・ラブという現有戦力に、クロウダーとジジッチが加わり選手層の底上げに成功した。
紆余曲折を経て成立が決まった今回のトレードは、アービングがレブロンからの独り立ちを希望したことが発端だった。希望が叶い、歴史あるセルティックスを『チームの顔』として引っ張ることになったアービングには重い責任がのし掛かる。しかし、昨シーズンまで3年間プレーしたレブロンが率いるキャブズとの激しい争いは、西高東低の流れが加速している現代のNBAにおいて、東カンファレンスを盛り上げる上で絶対に必要だ。
成立までの経緯を含め、10月17日にクイックンローンズ・アリーナで行なわれるキャブズとの2017-18シーズン開幕戦の注目度が上がるのは間違いない。