ニック・ヤング

優勝候補にはレイカーズを挙げるが、具体的な理由はなし

2019-20レギュラーシーズンが、いよいよ明日開幕する。

メディアや識者がシーズン前の予想を発表している中、『Swaggy P』の愛称で知られるニック・ヤングが、独特な感性を生かして大胆な予想をした。

現在フリーエージェントのヤングは、『Complex』のインタビューで、今シーズンも大接戦となる西カンファレンスの順位予想について聞かれた。すると「ペリカンズが8位でプレーオフに進出するだろうけど、ナゲッツは無理だね。それにウォリアーズも難しいかな。プレーオフに行けたとしても第8シードだろう」と予想した。

ウォリアーズに関しては、確かにケビン・デュラントが退団し、同じく主軸のクレイ・トンプソンも膝前十字靭帯断裂により早くても後半戦の復帰になるため、プレーオフ進出の当落線上にいるとの予想もある。

しかしヤングが切り捨てたナゲッツは、昨シーズンも西を2位で通過した強豪で、ニコラ・ヨキッチやジャマール・マレーといった若い主力がこれから全盛期を迎える。そのナゲッツもプレーオフに進めないという予想はかなり大胆だ。

その理由について、ヤングは「彼らはレイカーズ、そしてレブロン(ジェームズ)を恐れている」とのこと。「いつだって、デンバーはレブロンと対戦するとこっぴどくやられる。それに彼らは、クリッパーズのことも恐れるだろうね」

さらにヤングは、ジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルックという強力デュオを擁するロケッツの力を高く評価した。「彼らのタレントレベルを考えれば、機能する云々に関係なく、他チームよりもチャンスはあると思う」

そして、誰もが知りたい今シーズンの優勝予想に関して聞かれると、ヤングは「レイカーズ」とだけ答えたが、具体的な理由は何一つ挙げていない。

今は身体こそ動かしているものの、『半リタイア』状態を満喫しているヤングは、オファーがなければ今シーズン終了後に引退する可能性も示唆した。シーズン中に負傷者が続出するチームから助っ人の要請が来るかもしれないが、彼は家族との時間を優先させているらしい。

兎にも角にも、来春までの82試合という長丁場を経てプレーオフ進出を目指す戦いが、いよいよ火蓋を切る。ヤングの破天荒な予想が的中することになるかどうかも含めて、注目のシーズンが幕を開ける。