写真=Getty Images
「彼らはアイザイアの忠誠心に背く決断を下した」
セルティックスがアイザイア・トーマスをキャバリアーズにトレードしたことの余波は大きい。
元NBA選手のカロン・バトラーは、Instagramに「セルティックスは、妹が亡くなった翌日にプレーした選手をトレードした。それでもみんなは、選手に対して球団に忠義を尽くすことを求めるのだろうね、きっと」というメッセージを書き込み、セルティックスを批判。
この投稿に、元セルティックスのレイ・アレンが反応し「俺も同じことを考えたよ」とコメント欄に書き込んだ。アレンの書き込みは、選手の気持ちを代弁するものだ。
「自分たちにとってベストと思うチームに移籍すると『不忠』扱いされるのに、選手をトレードするチームに対する怒りはない。ファンは選手に対して怒りをぶつけてくるのに、チームが同じことをするとビジネスとして扱われる。理解に苦しむよ」
「すべてのセルティックスファンが球団に怒るべきだと思う。彼らはアイザイアの忠誠心に背く決断を下した。しかもライバルにトレードしたんだ。カンファレンス決勝で対戦したチームにトレードしたんだぞ。ああそうか、これもビジネスってことかよ!!」
ポール・ピアース、ケビン・ガーネットとともに2008年の優勝に貢献したアレンも、セルティックスの功労者の一人だ。もちろん、フリーエージェントとなった2012年にライバルチームであるヒートに移籍し物議を醸しただけに、この意見に反論するファンもいるかもしれないが、アレンの論点は自ら移籍する権利を持っていない選手の立場に立ったものだ。カイリー・アービングが魅力的だからといって、生涯セルティックを希望していたトーマスをあっさりライバルチームに放出したやり方に異論を唱えている。
トーマスが何を考えているかは分からない。だがきっと、トレーニングキャンプまでにはキャブズの一員として気持ちを切り替え、アービングを選択したセルティックスに一泡吹かせてやろうという意気込みを持って開幕戦を迎えるはずだ。