天才ポイントガードの目標はプレーオフ進出、そしてNBA優勝
ティンバーウルブズのポイントガード、リッキー・ルビオが、もし来シーズンもプレーオフ進出を果たせなかった場合、チームにトレードを要求する可能性を示唆した。
スペインのラジオ番組に出演したルビオは、トム・ティボドー体制となって迎える来シーズンが、「自分にとって大事なシーズンになる」と語った。
「僕がミネソタでプレーするようになった頃、7年間プレーオフ進出を逃していたことを打破するのが目標だった。でも、毎年その目標に到達できていないのは、正直に言って辛い」
「来シーズンは僕にとって大事なシーズンになる。NBAでプレーするようになって5、6年になるのに、まだプレーオフに進出できていない。僕も26歳になった。プレーオフに出られるチーム、ファイナルで勝てるチームでのプレーを考えないといけない」
スペインの天才と呼ばれ、史上最年少となる14歳11カ月でプロデビューを果たしたルビオは、2011-12シーズンから活躍の場をNBAに移し、ウルブズ一筋でプレー。才能、プレーメーキングの力はNBAでもトップクラスだが、ケガに弱い面もあり、直近2シーズンではわずか98試合にしか出場していない。
実に13年間プレーオフ進出を逃しているウルブズだが、ルビオだけでなく、今シーズンNBA新人王になったカール・アンソニー・タウンズ、昨シーズンの新人王アンドリュー・ウィギンズ、ダンク王者ザック・ラビーン、シャバズ・モハメドなど、若く、将来性の高い選手は揃っており、魅力に乏しいわけではない。
しかし、ディフェンスはリーグ23位(1試合平均106失点)と、守備を改善させられなければ、強豪が集まる西カンファレンスを勝ち抜くのは容易ではない。ブルズのヘッドコーチに就任後の2010-11シーズンにいきなり62勝20敗という好成績を収め、守備のスペシャリストと評価されるティボドーが指揮を執ることで、これまでに見られなかったケミストリーが誕生する可能性は高い。
本人はトレードを希望する可能性を示唆したが、今シーズン中もトレードの噂が頻繁に聞かれるなど、ルビオがトレード要員になる可能性だってある。
どちらにしても、長く低迷を続けるウルブズにとって、来シーズンは大きな転機となるだろう。チームの司令塔であるルビオにかかる期待、プレッシャーも、決して軽いものではないはずだ。