八村塁

すでに主力の扱い、アル・ホーフォードとの対戦も堂々

NBAウィザーズは最後のプレシーズンゲームとなるセブンティシクサーズ戦を112-92と快勝。

この試合でもスタメンに名を連ねた八村塁は24分間の出場で8得点3リバウンド2得点のスタッツを残した。初得点は開始3分、イシュ・スミスがドライブでディフェンスを引き付け、左のウイングの位置に残った八村にパスを送る。八村は落ち着いて3ポイントシュートを決め、続くポゼッションではアル・ホーフォードに対してドライブで突っ込むと見せかけてズレを作り、フリースローラインからのミドルジャンパーを沈めて連続得点を挙げた。

その後はアル・ホーフォードやトビアス・ハリスにうまくマークされてアタックする機会を得られない。前半残り2分半の場面ではペイントエリアでマイク・スコットと1on1、スピンムーブから強引にレイアップへと持ち込んだものの、シュートは決められなかった。

それでもウィザーズは第2クォーターを27-14、第3クォーターを40-21と圧倒して早々に試合を決めた。シクサーズはポイントガードのベン・シモンズが開幕にコンディションを合わせるために欠場。どの選手もアピールに必死だったウィザーズが攻守に上回った。

八村は約20点をリードした第3クォーター途中でお役御免。最後の見せ場はイサーク・ボンガのパスを受けて左ウイングの位置から沈めたオープンスリー、点差を20へと広げてシクサーズにタイムアウトを取らせる一発だった。前日に2年7200万ドル(約77億円)で契約延長をしたブラッドリー・ビールも後半は出場しなかった。

ケガ人を抱えて万全ではないウィザーズだが、24日のレギュラーシーズン開幕、マーベリックス戦をできる限りのコンディションで迎えたいところ。八村はプレシーズンのキャンプからここまでルーキーではあっても主力としての起用法が定着し、彼自身も落ち着いてプレーできている。デビュー戦で、デビューシーズンでどれだけの結果を出せるかが楽しみだ。