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ジャージーを燃やす『蛮行』は繰り返されず

8月22日に成立したトレードによりセルティックスに移籍したカイリー・アービングに対し、キャバリアーズが感謝の気持ちを表している。

キャブズオーナーのダン・ギルバートは、チーム公式HP上で次の声明を発表している。「球団全体を代表し、クリーブランドでの6年間でキャバリアーズのユニフォームを着てプレーしてくれたカイリー・アービングに礼を言いたい。2011年のドラフト全体1位指名権を獲得してカイリーを指名できる立場になってから、球団初優勝を決めた『The Shot』が決まった瞬間を含め、彼の衝撃的なプレーの数々は見ていて楽しいものだった。カイリー・アービングにボールが渡ると、常に興奮がその場の空気に生まれた。NBAキャリアにおいて次なる章に進んだ彼と、彼のご家族の成功を心から願っている」

またキャブズは、公式Twitterアカウント上に惜別メッセージを投稿した。

アービングがキャブズにトレードを要求した理由の一つは、レブロン・ジェームズからの独り立ちだったと言われている。当然キャブズとセルティックスとのトレード成立後のリアクションにも注目が集まった中、レブロンはファンが投稿した動画を用い、アービングへの感謝を表した。

2010年にキャブズからフリーエージェントになったレブロンは、ヒートへの移籍を決断した。当時キャブズファンはこの決断に怒り、街ではレブロンのジャージーを燃やすファンもいた。アービングの移籍後も同様のヒステリックな反応が出るのではないかと懸念されたのだが、トニー・ハートマンという名前のファンは、アービングのユニフォームの上に「本当にありがとう」という手書きのメッセージを置く動画を投稿した。

これをレブロンが「彼に対する唯一の方法だね!」というメッセージを付け加えて引用することで、支持する気持ちを表明。「特別な才能を持つ選手だ。彼にはリスペクトしかない。一緒にプレーしたこの3年間は最高だった」と『相棒』を称えた。

キャブズを離れることになったアービングは、セルティックスの選手として10月17日にキャブズ本拠地クイックンローンズ・アリーナで行われる新シーズン開幕戦に出場する予定だ。