ターンオーバーからの得点で22-2、守備での勝利
レバンガ北海道vs島根スサノオマジック第2戦。初戦でゲームハイの23得点を挙げたマーキース・カミングスが出場停止となったが、失点を53点に抑える素晴らしいディフェンスを披露した北海道が開幕4連勝を飾った。
ボールが手につかないなど軽率なミスが目立ち先行された北海道。それでも、橋本竜馬が前線からプレッシャーをかけてターンオーバーを誘い、マーク・トラソリーニの連続得点へと繋げて逆転する。橋本のプレーがきっかけとなり、ディフェンスのスイッチが入った北海道はボールマンへ激しいプレッシャーをかけ、島根のオフェンスを停滞させ、約5分間を無失点に抑えた。
オフェンスでは松島良豪が的確にパスを散らし、シュートチャンスをお膳立て。トラソリーニが8得点、内田旦人が7得点を挙げ、19-9といきなり2桁のリードを奪った。
その後、互いに守り合いの展開が続いたが、第3クォーターに入ると、再びディフェンスからペースをつかみ、攻守が噛み合った北海道が強さを見せる。
激しいボールマンへのプレッシャーに加え、周りも連動してパスコースを限定する。24秒バイオレーションを奪い、このクォーターだけで6個のターンオーバーを誘発し、それをしっかり速攻へと繋げていった。
途中14-0のビッグランを作り、第3クォーターを終えた時点で54-34と早々に勝負を決めた。ターンオーバー数で5-18、ターンオーバーからの得点で22-2、そして速攻での得点で20-4と『堅守速攻』を体現した北海道が75-53で完勝した。
引退を表明している折茂が今シーズン初出場
勝利した北海道の内海知秀ヘッドコーチは「昨日の試合の課題であった、良い流れを継続できずに突き離せなかったところを改善できたところはよかった」と、勝負どころを見極め、たたみかけることができた点を収穫に挙げた。
途中出場ながら11得点を記録した内田旦人は守備がもたらした勝利だと強調し、さらなる飛躍を誓った。「昨日に比べてさらにチームの連携やディフェンスの強度を高めたことによる、ディフェンスの勝利だったと思います。レバンガ北海道がディフェンスのチームであることを証明するためにも、次の試合でもさらに高めていけるようにしていきたいです」
また、カミングスの代役を務めたケネディ・ミークスはチームハイの14得点に加え8リバウンド2ブロックと勝利に貢献した。それでも、内海コーチが「果たすべき役割はやってくれましたが、まだまだスタッツには満足していません」と、コメントしたように、ミークスも「ディフェンスとオフェンス両面で最低限の役割は遂行できたと思います」と、及第点を与えるに至った。
そしてこの試合、ここまで出場のなかった折茂武彦もコートに立った。「これだけ出場機会が空いてしまっているので試合勘については全くなかった」と言うように、相手のマークにも苦しめられ無得点終わったが、折茂の出場は確実にチームへ良い影響を与えるはず。そして、「非常に厳しい場面でも、選手一人ひとりがディフェンスに意識を持ってタフにゲームコントロールできていたところが大きかった」と、開幕4連勝に大きな手ごたえを得ているようだ。
次節は千葉ジェッツに連勝を飾ったサンロッカーズ渋谷と戦う。東地区の戦力図を変えるのはどちらのチームとなるか。
宇都宮84-71滋賀
北海道75-53島根
京都91-90富山