カミングス退場も全員で勝利をつかむ
ホームの北海きたえーるに島根スサノオマジックを迎えたレバンガ北海道は、75-71の接戦を制し開幕3連勝を飾った。
マーク・トラソリーニが連続得点を奪った北海道は、プレッシャーディフェンスも効果的で、開始3分で7-0と走った。だが、島根はタイムアウトを機にゾーンとマンツーマンのチェンジングディフェンスで北海道のオフェンスリズムを崩し、立て直す。
33-31と北海道がリードして迎えた後半、最初に主導権を握ったのはホームの北海道だった。しっかりシュートチェックを行いタフショットを打たせ、橋本竜馬を起点としたトランジションバスケを展開。速攻から3連続ダンクが生まれるなど一気にリードを10点に広げた。
だが、佐藤公威や相馬卓弥に高確率で3ポイントシュートを決められて突き放すことができない。そして、ディフェンスの強度が落ちるとトランジションからのアウトサイドシュートを抑えることができず、7本中5本の3ポイントシュートを成功させた相馬卓弥をフリーにしてしまうなど、ディフェンスが崩れて同点に追いつかれた。
橋本のタフショットが勝利の決定打に
最終クォーターに入っても互角の展開が続いたが、橋本が攻守に奮闘した北海道がペースをつかむ。オフェンスでチームを落ち着かせた橋本はファイ・パプ月瑠とのダブルチームでボールを奪うと、そのまま攻め込み3点プレーとなるバスケット・カウントを成功させ6点のリードを奪った。
だが、マーキース・カミングスのターンオーバーから相馬に3ポイントシュートを許し、残り34秒で2点差まで追い詰められる。さらにこのターンオーバーとなったプレーが原因でカミングスがこの試合2回目のテクニカルファウルとなり退場となった。
エースを失い劣勢に立たされ北海道だったが、直後のポゼッションで橋本が倒れながら放つタフショットをねじ込んだ。2ポゼッション差に広げるこのシュートが決定打となり、北海道が接戦をモノにした。
勝利した北海道の内海知秀ヘッドコーチは「今日の試合は、自分たちがやらなければいけないバスケットと、やってはいけないバスケット両面が出てしまいました」と、試合を振り返った。
また、勝利はしたものの「良い流れを保てずに突き離せなかった部分はこれからの課題」と話し、「ターンオーバーが18とミスが多く、特に得点につながるようなミスは、明日までにしっかりと修正したい」と、課題に目を向けた。
攻守に奮闘した橋本も「良い時間と悪い時間がはっきりしていて、流れがつかめなかったところはしっかりと要因を分析し、チームでしっかりと改善したい」と、指揮官と同様に反省点を強調した。
テクニカルファウル2回で退場となったカミングスは第2戦に出場できず、北海道としては大きな戦力ダウンとなる。それでも橋本は「キース選手(カミングス)が出場できないのは厳しいですが、チームとして前を向いて、彼のためにも連勝を伸ばせるように頑張ります」と、開幕4連勝に向け意気込みを語った。
10月11日のB1 2試合の結果
北海道75-71島根
横浜75-60秋田