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バトラーを放出し再建モードに入ったブルズに居場所なし
6月下旬にブルズとの契約2年目のプレーヤーオプションを行使したドウェイン・ウェイドだが、ここにきて急展開を見せている。
『ESPN』によれば、ブルズは残りの契約バイアウトに関して、年内中にウェイドと合意に至る可能性が高いという。ウェイドは2017-18シーズンに2400万ドル(約26億円)の年俸を受け取る予定だが、ブルズとのバイアウトに合意しても、その大半をブルズから受け取ることになる見込み。
ブルズは昨夏、地元シカゴでのプレーを望むウェイドを迎え入れ、ジミー・バトラー、ラジョン・ロンドとの『ビッグ3』を完成させたが、これは機能しなかった。ロンドは退団し、エースのバトラーもティンバーウルブズへトレードで放出。ザック・ラビーン、クリス・ダンなど将来性ある選手を獲得し、完全に再建モードに入った。
こうなると35歳のウェイドに居場所はない。昨シーズン途中の時点でウェイドは「現役生活をずっと続けられるわけではないから、最後の数年をどう過ごすかはとても大事。やはり選手としてレベルの高い環境でやりたい」と本音を漏らしていた。ブルズに残って若手の良き模範になることは可能かもしれない。だがチームが優勝を狙える実力を備えた頃には、ウェイドの力は落ちてしまっていることだろう。
35歳になった今、『フラッシュ』と呼ばれたヒート時代の全盛期と比べれば力は落ちるだろうが、昨シーズン60試合に出場して平均18.3得点、4.5リバウンド、3.8アシストを記録した実力者。本人がベンチからの起用を受け入れさえすれば、どのチームも欲しがるベテランだ。
ウェイドがフリーエージェントになれば、東西の強豪によるウェイド争奪戦が始まることになる。