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来夏にレブロンが退団するならアービングの望む展開に?

3年連続NBAファイナルに進出しているキャバリアーズだが、この夏はデイビッド・グリフィンGMの退任に続き、カイリー・アービングのトレード要求が表沙汰になり混乱が続いている。

特にアービングの件については様々な憶測が飛び交っている。アービングがキャブズ退団を希望している理由には、レブロンの影に隠れるのではなく、今後は独り立ちしてチームを引っ張りたいからだと噂されている。また、両者の不仲説については噂レベルの話で、キャブズ内部からもこの一件に関する情報は出ていない。

そんな中、『ESPN』のトニー・リッゾが『The Reality Big Show』に出演した際、渦中のアービングとレブロンが先週末マイアミで会ったと伝えた。信頼できる関係筋からの話としてリッゾが伝えた内容によれば、2人は感情的になることなく、落ち着いて話をしたという。

2人が何を話したのかは分かっていない。だが、同様の話し合いは、2015年にレブロンとケビン・ラブの間にもあった。キャブズでの1年目に思っていたような成績を残せなかったラブは、フリーエージェントになった2015年夏、キャブズ以外のチームと契約する選択肢もあったのだが、レブロンと話し合った後でキャブズと長期契約を結んだ。

レブロンはラブとの会話について「ビジネス的な話だった」と後にコメント。今回アービングとマイアミで会ったのは偶然だったのか、それとも面会の約束をした上でだったのかは分からないが、友人としてではなく、あくまでもビジネスライクな話し合いだった可能性もある。

来夏フリーエージェントになるレブロン・ジェームズは、すでに移籍を決断しているとも言われている。ここからは完全に憶測だが、もしレブロンがアービングに「1年後にチームを離れるつもりだ」、「だからもう1年我慢すべきだ」と伝えていたとしたら、球団の顔としてチームを引っ張ることを求めているアービングがキャブズに自身の将来を見いだし、あと1年レブロンと共闘することに納得するかもしれない。

この問題が浮上してからの経緯を考えれば、レブロンとアービングが単に一緒に食事をしながら近況を報告したとは考えにくい。アービングのトレード交渉は難航し、両者ともにメリットのある解決策を見いだせない以上、レブロンとアービングがともにプロフェッショナルとして、自身の感情は抜きにして最善の道を模索したのだと考える方が自然ではないだろうか。

2人の会話の内容によっては、この問題が一気に終息に向かう可能性もある。