写真=Getty Images

露出を好まない姿勢は『リーグの顔』に相応しくない?

現役時代にマジックで活躍した『ペニー』ことアンファニー・ハーダウェイの考えでは、スパーズのエースであるカワイ・レナードは『スーパースター』には含まれない。

『Sirius XM's NBA show』に出演したハーダウェイは、レナードに『スーパースター』という称号は相応しくないと語った。「彼がスーパースターだって? とんでもないよ。カワイ・レナードはスーパースターじゃない。彼はリーグの顔になることにも、テレビCMに出演することにも関心を持っていない。素晴らしい選手だけれど、私は彼をスーパースター選手とは考えていないよ」

ハーダウェイが自身を『スーパースター』と思っているかは分からない。だが、彼は1990年代にNikeのテレビCMに起用されるほどの人気選手だった。確かにそう言われてみれば、レナードがCMに出演する姿は見たことがない。

物静かな性格で、メディア露出を好まないレナードは、昨秋に引退したティム・ダンカンに似ている。ハーダウェイの持論を踏まえれば、『スーパースター』はレブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ドウェイン・ウェイド、クリス・ポール、ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルックあたりを指すのだろう。

ただ、昨シーズンのシーズンMVP投票で3位のポイントを集めたレナードを『スーパースター』から除外するのは流石に無理がある気もするが、NBAがショーであることを踏まえれば、ハーダウェイの意見に賛同する声も出てくるかもしれない。

もっとも当事者であるレナードは、何を言われても我関せずで、自分のプレーにだけ集中するだろう。ダンカンといい、レナードといい、スパーズのエースは、コート外で注目されることに関心がない選手の方が務まるのかもしれない。