U-24女子日本代表はアメリカ相手に100点ゲームで敗れるも、今週末開幕のユニバーシアードに向け「収穫は大きい」

2017/08/16
日本代表
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文=鈴木健一郎 写真=©JBA

インサイドの課題、アウトサイドの強みを再確認

片柳アリーナで行われた『バスケットボール女子 U24 4カ国対抗』の最終日、U-24日本代表はアメリカと対戦した。

アメリカとは平均身長で9cmの差があり、すべてのポジションでミスマッチとなる相手。センターともなれば20cm近いサイズの差があり、日本はゴール下で苦戦を強いられる。まずはディフェンスで流れを作りたいところだが、足を使った守備でプレッシャーをかけてタフショットを打たせても、ゴール下で足を止めた状態でのリバウンド争いではほぼ勝てない。立ち上がりこそロースコアの展開に持ち込んだものの、最終的に35-66となるリバウンドの差で次第に点差が開いていく。

攻めでもアメリカは簡単に速攻を出させてくれず、セットオフェンスになると相手の高さのプレッシャーを受けシュートが決まらない。オーストラリア戦で27得点を挙げた林咲希も得意の3ポイントシュートを打つ機会を得られず。セカンドユニットに切り替えて安間志織、津村ゆり子が積極的なプレーでやや盛り返すものの、10-23で第1クォーターを終える。

第2クォーターからはハイテンポな打ち合いに。コートに戻った藤岡麻菜美がゴール下までドライブで切り込んでのキックアウトからチャンスを作り、小笠原美奈、村山翠、津村ゆり子が3ポイントシュートを決めて得点を伸ばす。だがアメリカも勢いを増し、インサイドでの強引な攻めからオフェンスリバウンドを拾ってはねじ込んでいき、日本のお株を奪うランニングプレーも飛び出す。日本は一時は11点差までビハインドを詰めたが、アメリカも3ポイントシュートが当たりだして再び差が広がる。

プレータイムをシェアしながらも、誰が出てもパフォーマンスの落ちないアメリカに付け入る隙はなかった。終盤に林が外ではなく内に切り込んでの連続得点を挙げるなど見せ場も作ったが、時間が経過するごとに点差を広げられて71-103で敗戦。4つのクォーターすべてをアメリカに取られる完敗だった。

佐藤ヘッドコーチ「自信につながったことは大きな収穫」

この日に行われたもう1試合はオーストラリアがカナダに競り勝った。この結果により、最終順位はアメリカ(3勝)の優勝、以下オーストラリア(2勝1敗)、日本(1勝2敗)、カナダ(3敗)となっている。

今週末に台北で開幕するユニバーシアード競技大会に向けて、日本にとっては貴重な経験となる3試合だった。佐藤智信ヘッドコーチは「トランジションやゴール下でどれだけ相手のイージーレイアップを減らせるかがテーマでした。残念ながらその点については上手く抑えきれず、多くの失点につながってしまった」とアメリカ相手の大敗を振り返りながらも、大会を通して十分な手応えを得られた様子でこう語る。

「今大会を通じてサイズが大きいチームを相手にする中で、それぞれタイプの違う3チームと実戦経験を積めたことは、私たちにとって非常に有意義な大会だった。リバウンドを含めたインサイドの課題を再確認し、改善できただけでなく、アウトサイドはある程度以上通用するという自信につながったことは大きな収穫です」

178cmのセンター、村山翠も「自分たちのバスケットボールが十分通用した部分もあって、ユニバーシアード本番に向けて自信を持てた試合でした」と手応えを語る。「世界を相手にすると、どうしても大きさで不利になってしまいますし、今大会を通してもリバウンドなどの課題を完全に修正しきれたとは言えません。でも、この大会を経験することで、私を含めて選手それぞれが自分の役割というものを再確認できたと思いますし、ボックスアウトなどの課題をさらに意識づけすることができたことは良かったと思います」

いよいよユニバーシアード本番。村山は「金メダルを目標に頑張りますので、応援よろしくお願いします」と高い目標を掲げた。