写真=Getty Images

キャリアの全盛期を迎えるシーズンに向け意欲満点

オフシーズンの間に選手たちがどういうトレーニングを行なっているのか、ファンとしては知りたいところだろう。新シーズンに向けて筋力アップに努めるのか、それとも身体を絞るのかなど、スター選手たちの新たな肉体から新シーズンでのプレースタイルが見えてくるケースもある。

例えば、ペリカンズで2年目を迎えるデマーカス・カズンズ。機動力を生かすスタイルに対応するため、約9kgの減量に成功した。見た目にもシェイプアップされた身体から、アンソニー・デイビスとのツインタワーを進化させようとしている狙いが見て取れる。

そして、ロケッツのジェームズ・ハーデンも、新シーズンに向け肉体改造に着手している。

顔の半分近くを覆う髭にばかり注目してしまうが、シーズンMVP級のトップアスリートであることを忘れてはいけない。他の選手と比べて上半身裸の画像がメディアに掲載されることは少ないが、彼自身が公式Instagramで筋骨隆々の身体を披露した。

Stay the course…….??

jharden13さん(@jharden13)がシェアした投稿 –

中国の広州でのワークアウト時に撮影された画像のようだが、これまでに見たことがないほど肩周りがバルクアップし、なおかつ全体的に絞れているのが確認できる。オールスター・ポイントガードのクリス・ポールが加入したことにより、ハーデンはシューティングガードに戻ることになり、ペネトレイトを含め得点に絡む機会も増えるはず。自分より大柄な相手と激しく接触するNBAで、以前より当たり負けしない強靭な肉体作りに励んだ結果がこの上半身に表れている。

積極的に相手陣内に踏み込みファウルを誘うスタイルが印象的なハーデンは、昨シーズンは主にポイントガードとして起用され、キャリアハイとなる881本ものフリースローを獲得し、成功数も自己最多となる746本をマークした(成功率は84.7%)。

リーグNo.1ポイントガードのポールならば、ハーデンが欲しい場所に、欲しいタイミングでパスを出してくれる。その時にフィジカルの差でせっかくの好機を台無しにしないよう、ハーデンは肉体改造を実践したのだろう。

もちろん、身体が大きくなったからといってNBAで優勝できるとは限らない。だが、真剣に優勝を意識し、王者ウォリアーズを倒して結果を残すという並々ならぬ決意が伝わってくる。

今月下旬に28歳の誕生日を迎えるハーデンは、今まさに全盛期を迎えようとしている。