主力を使い続けた大阪、タイムシェアを徹底した秋田
全国各地でB1が開幕し、熱戦が繰り広げられた。
CNAアリーナ☆あきたでは秋田ノーザンハピネッツと大阪エヴェッサ、いずれも今夏にヘッドコーチを入れ替え戦力を一新したチームが激突した。大阪はジョシュ・ハレルソンとリチャード・ヘンドリックスに帰化選手のアイラ・ブラウンを並べる実質『オン3』の強さと高さが際立つ。秋田とすればどこから切り込んでもショットブロッカーがゴール下で待ち構えるプレッシャーでシュート精度が狂い、試合開始から7分半、無得点が続く。ディフェンスは機能しているものの、オフェンスリバウンドを押し込まれて0-11と大量ビハインドを背負った。
それでも、秋田はディフェンスで強烈なプレッシングを仕掛けて良い攻めに転じるという自分たちのバスケットを続けることで苦境を打開する。きっかけを作ったのは保岡龍斗。思い切った3ポイントシュートにバスケット・カウントと積極的なアタックを得点に繋げて、0-11から11-15まで盛り返して第1クォーターを終えた。
その後の30分間、秋田が最初の強度を保ち続けて大阪を圧倒する。2人の外国籍選手、ジャスティン・キーナンとカディーム・コールビーもプレータイムは25分以下で、ベンチ入り12選手が全員出場でタイムシェア。目まぐるしく選手を入れ替えながら100%の強度のプレーを保った。一方の大阪は実質『オン3』が全員35分以上のプレータイムで、しかも秋田の強烈なプレッシャーに晒され続けるのだから疲労は避けられない。
第4クォーター開始時点で57-43、大阪に挽回する力は残っていなかった。最終スコア81-58で秋田が快勝を収めている。序盤の重苦しい雰囲気を吹き飛ばす活躍を見せた保岡は14得点3アシストと大暴れ。お立ち台では秋田のブースターに3月に入籍したこと、そして今日の未明に子供が誕生して父親になったことを報告。まさに完璧な開幕戦の勝利となった。
10月5日のB1 7試合の結果
秋田81-58大阪
A東京87-59新潟
SR渋谷88-80千葉
島根58-72名古屋D
京都 – 滋賀
富山 – 三遠
琉球 – 三河