パトリック・ベバリー

泥臭く、粘り強く、一致団結して戦う

カワイ・レナードとポール・ジョージの加入により優勝候補として注目されているクリッパーズにおいて、パトリック・ベバリーの存在はチームディフェンスの鍵になる。

身長185cmと小柄だが、自分よりもサイズに勝る選手とマッチアップしても気持ちで一歩も退かないベテランは、ウォリアーズと対戦した昨シーズンのプレーオフ・ファーストラウンドでもアグレッシブな守備でケビン・デュラントを苛立たせ、激しいバトルを繰り広げた。

昨シーズンのクリッパーズは、スター選手不在のチームながらも、レギュラーシーズン序盤は上位に浮上するなど、サプライズチームとして注目された。彼らのスタイルは、泥臭く、粘り強く、一致団結して戦うもので、ベバリーはその象徴とも言える。

メディアデイでの会見で、レナードとジョージの加入によりチームの色が変わるかどうかを聞かれたべバリーは「変わらないと思うよ。これまでと一緒で、戦闘モードのまま。むしろ、より強まるかな」と答えた。

熱くなりやすいベバリーは、昨シーズンにリーグで5番目に多い14回のテクニカルファウルを記録。本人も、この点は改善が必要と考え、「振る舞い、言動の部分は変えたいと思っている」とコメント。

チームメートのルー・ウィリアムズもそのことに関しては「パトリック・ベバリーを冷静にさせる方法が分からない」と話して笑いを誘った。そしてウィリアムズは、昨シーズンの躍進に繋がった『アンダードッグ』精神がチームにとって重要だとも話した。

レナードとジョージというスーパースターが加わっても、べバリー、ウィリアムズ、モントレズ・ハレルら脇役がやることは変わらない。自分の力を最大限に生かし、チームの勝利に貢献するだけだ。

個性の強い選手が揃った新生クリッパーズは、魅力的なチームになりそうだ。