ドレイモンド・グリーン、2016年のNBAファイナルを振り返り「本当にみじめだった」

2017/08/04
NBA&海外
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写真=Getty Images

宿敵キャブズを下した今の気分は「雲の上にいるよう」

2017年のNBAファイナルで宿敵キャバリアーズを下し、2年ぶりの優勝を飾ったウォリアーズ。その中心はファイナルMVPに輝いたケビン・デュラント、あるいはエースのステフィン・カリーだったかもしれないが、シーズンの最優秀守備選手賞に選出されたドレイモンド・グリーンの影響力にも計り知れないものがあった。

それは、2016年のファイナルでも同様だったのだが、この時はグリーンの影響力の大きさが最悪の形で示された。第4戦、レブロン・ジェームズとの接触でコートに倒れたグリーンは、レブロンの股間付近を叩いてしまいテクニカルファウルに。これで累積テクニカルファウルで第5戦を欠場することに。

それまで3勝1敗とウォリアーズが王手をかけていたのだが、グリーン不在の第5戦がキャブズにとっては立ち直るきっかけとなった。第5戦を112-97で勝利し首の皮一枚残したキャブズは、そこから2連勝。NBAファイナル史上初となる、1勝3敗からの大逆転優勝という劇的な形で悲願の球団初優勝を成し遂げたのだった。

今でも、あの『第5戦』にグリーンが出場していたらウォリアーズが勝っていたという意見は多い。自身の欠場を誰よりも悔やんだグリーンは、1年越しのリベンジを果たした後も『Slam Magazine』とのインタビューで、昨年の悔しさを語った。「これ以上ないくらいみじめな気持ちだった。優勝するためにあれだけ長丁場の戦いを勝ち上がったのに、勝利で締め括れなかったわけだからね。最悪にみじめな気分だった」

もっとも、本当にグリーンが言いたいのはその次に出てきた「今年は全然違うオフだけどね」の言葉だ。

「去年は暗雲が立ち込めていたけれど、今はまるで雲の上にいるような気分さ」とグリーンは言う。

2年ぶりにNBAの頂点に返り咲いた王者ウォリアーズは、レブロン、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュを擁したヒート(2012年と13年)以来初の2連覇を狙う資格を手にした。最大の敵は「勝利に飽いてしまうこと」だが、グリーンにその心配はない。人一倍競争心の強い彼は、必要とあらば2016年のプレーオフの「みじめな気持ち」を思い出して闘志に火をつけることができるのだから。