「自分たちのバスケットをどれだけ出せるかがカギ」
バスケットボール女子日本代表は、9月24日から29日にバンガロール(インド)で開催されるアジアカップに向けて、国内で第10次強化合宿を行っている。
メディアに公開された今日の練習ではハーフコートでのフォーメーション確認などを中心に、選手同士でコミュニケーションを取りながら行われた。
エースの渡嘉敷来夢にとってはリオ五輪以来の公式国際大会となる。自身のコンディショニングについては、「どちらかと言えば良い方ですが、もっとできると思うので、大会で1試合1試合やりながら調子も上げていきたい」という。
8月に行った中国遠征では、練習試合とは言え中国に敗れた。また、前回のワールドカップでも中国に敗れてベスト8進出を逃した過去がある。それでも渡嘉敷は「8月の練習試合で中国に負けたけど、それも逆に良い経験とポジティブに考えながら、アジアカップでは絶対に勝つという気持ちでやりたい」と話し、敗れた経験も前向きにとらえて必勝で臨む。
「自分たちのバスケットをどれだけ出せるかがカギになってくるので、それを出せれば必ず勝てると思っている。ディフェンスはもちろんですが、高さがない分、スピードでどれだけ勝負できるか。あとは外のシュートと中のシュートのバランスを大事にしている」と、日本の速いバスケットをどれだけ高いレベルで体現できるかが、勝敗を分けると言う。
さらに4連覇については、「自分は前回大会には出ていないので、このインドの大会でその分の思いをぶつけたい」と、意気込んだ。
ホーバスコーチ「絶対にもう一度優勝したい」
指揮官のトム・ホーバスはアジアカップに向け「絶対に優勝をしたい」と力強く話す。
4連覇を果たすには中国、オーストラリアといった強豪国を撃破する必要がある。「オーストラリアや中国の方がFIBAランキングが上だから、ウチはアンダードッグになる」と話すホーバスコーチだが、「逆にそれは良いこと。ウチの選手はすごくハングリーだから、絶対にもう一度優勝したい」と、格下という現状を言わばプラスにとらえている。
先日の男子日本代表が出場したワールドカップでも分かったように、世界で勝つにはフィジカルが重要な要素となる。ホーバスコーチもそれを理解し、フィジカルの強化に努めているという。「最近はFIBAのバスケが本当にフィジカルになってきている。男子を見ていても思いますが、1人ずつがフィジカルで負けるとチームバスケができないので、そこをすごく練習をしています」
女子日本代表は来年の東京オリンピックで金メダル獲得という目標を掲げている。試金石となるアジアカップで4連覇を達成し、東京オリンピックへ弾みをつけてほしい。
バスケットボール女子日本代表 アジアカップ2019登録メンバー12名
0 長岡萌映子(SF/トヨタ自動車 アンテロープス)
8 髙田真希(PF/デンソー アイリス)
10 渡嘉敷来夢(PF/JX-ENEOSサンフラワーズ)
13 町田瑠唯(PG/富士通 レッドウェーブ)
14 本川紗奈生(SG/シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
15 本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)
27 林咲希(SG/JX-ENEOSサンフラワーズ)
30 馬瓜エブリン(SG/トヨタ自動車 アンテロープス)
33 中田珠未 (SF/早稲田大学4年)
45 渡邉亜弥(PG /三菱電機 コアラーズ)
52 宮澤夕貴(SF/JX-ENEOSサンフラワーズ)
88 赤穂ひまわり(SG/デンソー アイリス)