明日開幕の『テリフィック12』に日本勢はどう挑む?「まずベースとして戦う姿勢」

2019/09/17
Bリーグ&国内
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大野篤史

全国6会場で行われたアーリーカップが終了。B1各チームは2週間後のレギュラーシーズン開幕に向けてチーム作りの進捗を確認し、課題と収穫を得た。その直後ではあるが、琉球ゴールデンキングス、千葉ジェッツ、宇都宮ブレックス、新潟アルビレックスBBの4チームは今日マカオへと移動。FIBA公認大会『テリフィック12』に参戦する。

大会は今日開幕するが、Bリーグから参加する4チームは明日の大会2日目から登場。グループステージ2試合を戦い、グループ首位になったチームは休養日を挟んで準決勝、決勝へ進む。開幕前に厳しいスケジュールをこなすことになるが、この大会をチームはどうとらえているのだろうか。

「どうしても日々の練習だけじゃ分からないこともある」

千葉ジェッツの大野篤史ヘッドコーチは「やるからには勝ちたい」と断言しつつも、「勝つためにやりますが、今の時期で求めすぎないこと」も大事だと語る。

「まずベースとしては戦う姿勢、グループになっていくこと。選手同士で信頼し合うこと、そのために必要なこと。バスケットとしてどうやっていくかはその後になります。自分たちがやってきたことをコートで表現できたか、ゲームの中で課題を修正できたか、チームとしてしっかり戦えたのか、そういうところを見ていきたい」

「リーグ戦みたいに相手をスカウティングしていくより、自分たちがやってきたことをどれだけ表現できるかに重きを置きます。(富樫)勇樹を入れてまだ2試合しかやっていませんし、ベンチとしては新しい選手が3人加わっているので、彼らが何が得意で何が苦手か、その組み合わせも試したいです。ベースとなっている今のアーリーオフェンス、新しく取り入れたセットプレーを試して、どれぐらい有効なのか、彼らにとって試合の中でやりやすいのかやりにくいのか、どうしても日々の練習だけじゃ分からないこともあるので、そこを見極められるように。僕自身も集中してやっていきたいです」

千葉は2016年に大野がヘッドコーチに就任してから、ハードワークをベースに堅守から走るバスケットを貫いている。この時期に突き詰めなくても選手たちは自分たちのスタイルを理解しているようにも感じるが、指揮官は「4年間同じことを言ってるけど、みたいにちょっとマンネリ化してきたかなというのはあります。それが確実になっているチームじゃないと勝てないと思っているし、そういうチームを僕は作りたい」と、あらためて気を引き締める。

琉球ゴールデンキングス

「僕らがいるのは『試合を楽しもうよ』って世界ではない」

琉球の佐々宜央ヘッドコーチも『テリフィック12』へのアプローチについてはこう語る。「チームとして何をするのかという目的はゲームには必ずあるので、それをやりきれるのか、やりきれないのかが一つ間違いなくあります。僕らがいるのは『試合を楽しもうよ』って世界ではないので、アーリーカップの試合の反省が主になってきますが、出た課題を次の試合で克服する、というのが開幕まで続いていきます」

ただ、同時に『どこまで求めるか』の部分で大野ヘッドコーチと同じジレンマも抱えている。琉球では昨シーズン半ばを棒に振ったケガからジョシュ・スコットが復帰したが、まだ様子を見ながらのプレー。「正直な話、今日も使うかどうか迷っていました」と、連戦をプレーしたアーリーカップでの状況を語る。「その状況でどうやって戦うか、勝つのかを糸口を見せようとしていますが、コンディションの面で無理はさせられないのが正直なところです。逆にデモン(ブルックス)は今日休めたので、めちゃめちゃ使ってやろうと思いますけど(笑)」

「そういうチームのバランスを考えながらやっていきますが、ディフェンディングチャンピオンという意識もあります」と、やはり試合に出るからには勝ちたい、優勝したいという気持ちは強く持っている。

竹内公輔

「個人的には海外の選手が相手でも活躍できるように」

では、選手としてはこの大会をどう受け止めているのか。宇都宮ブレックスは『テリフィック12』初参戦。日本代表の一員としてワールドカップを戦った竹内公輔は、再び国際大会に挑むことになる。「個人的には海外の選手が相手でも活躍できるように。良い大会にしたいです」と意気込みを語る。

「海外のチームと戦えることは良い経験になると思います。アーリーカップもそうでしたが、結果よりも内容重視。スカウティングができない中で自分たちのバスケットをどれだけ完成度を高くできるかがキーになってきます。そこは相手に合わせるのではなく、自分たちのバスケをしていきたい」

宇都宮ブレックス、千葉ジェッツ、新潟アルビレックスBB、前年王者の琉球ゴールデンキングスの試合は、BリーグのFacebookページおよびYouTubeで無料ライブ配信される。

日本から参加するチームの試合スケジュール

9月18日(水)グループステージ2日目
・16時 宇都宮ブレックスvs全州KCCイージス(グループC)
・18時 千葉ジェッツvsブラックウォーターエリート(グループA)
・20時 新潟アルビレックスBBvs 遼寧フライングレパーズ(グループD)
・22時 琉球ゴールデンキングスvs深圳アビエイターズ(グループB)

9月19日(木)グループステージ3日目
・16時 新潟アルビレックスBBvs TNTトロパン(グループD)
・18時 千葉ジェッツvsソウルSKナイツ(グループA)
・20時 琉球ゴールデンキングスvsサンミゲルビアメン(グループB)
・22時 宇都宮ブレックスvs浙江ライオンズ(グループC)

9月21日(土)準決勝
・18時 グループA勝者vsグループC勝者
・20時 グループB勝者vsグループD勝者

9月22日(日)決勝、3位決定戦
・18時 3位決定戦
・20時 優勝決勝戦