タフに戦い続けることをスタンダードに
アーリーカップ関東を戦う宇都宮ブレックスには、いつもと変わらず精力的に、そしてクレバーにプレーする竹内公輔の姿がある。ワールドカップを終えてチームに合流したばかり。心身ともに疲労を抱えているのは間違いないし、チーム練習にも参加できていないが、昨日の横浜ビー・コルセアーズ戦では18分出場12得点5リバウンド、今日の千葉ジェッツ戦では、23分出場5得点7リバウンドの活躍でチームの勝利に貢献している。
ブレックスでの試合は久々となるが「システムを覚えて試合をやりながら身体に落とし込んでいるので、昨日よりはオフェンスもディフェンスも良かった」と手応えを感じている。ロスターに大きな変更がなかったこともあり、ケミストリーの部分では何も問題もなくプレーしているように見える。
ただ、試合を行うことで課題は見えて来る。「ディフェンスの時のコンタクトがまだ足りない時があります。オフェンスではもっとボールを動かして5人が連動していくようなバスケットをしていかないといけないです。こういう千葉のような強い相手には一つのミスが命取りになるので、明日はもっとそういう部分を高めていきたいです」
『結果よりも内容を重視』、だからこそ出場する
今回の大会には『結果よりも内容を重視』で挑む宇都宮。そのため竹内も、「失敗してもいいやというメンタルもありましたし、よりアグレッシブに行こうと思いました」と、迷わずリングにアタックする姿を見せた。
疲れていないはずはない。身体的にはケガのリスクがあるし、精神的にはどこかで緩めないと集中は持続しないものだ。ただ、ワールドカップを戦った選手はもちろん、代表に呼ばれていない選手もコンディションが整わなければ出場を回避するアーリーカップにおいて、連戦であろうと平然とプレーをする竹内は、これまで以上にタフでなければ世界で戦えないという教訓を、さっそく生かしている。