ヤニス・アデトクンボ

「最高レベルで勝ちたいと思える環境の整備が重要」

バックスの未来は、ヤニス・アデトクンボを残留させられるかにかかっている。

昨シーズンのMVPに輝いたアデトクンボは、2020-21シーズン終了後に現在の契約を満了する予定だが、球団の方針はすでに固まっているようだ。

ファン参加型のイベントに出席したGMのジョン・ホーストは、「ヤニスとの長期契約に関する状況はどうなっていますか?」という質問を受け、「彼にはスーパーマックス契約をオファーする」と断言した。

昨シーズンのMVPを受賞したアデトクンボは、2019-20シーズン終了後にバックスとスーパーマックス契約を結べる資格を得る。バックスがエースに提示できる新契約は、5年2億4700万ドル(約267億円)という超大型契約だ。

以前からバックス一筋のキャリアを希望する発言をしているアデトクンボだが、気持ち良く新契約にサインするには、球団に本気で優勝を狙うつもりがあるかを見定めてからになるだろう。

ファンの質問に答えたホーストもその点を理解しており、勝てるチームを作ることが重要と、付け加えた。

「バド(マイク・ブーデンホルザー)とも常に話していることだけれど、選手たちが練習に意欲的に取り組む環境、毎試合に全力で臨みたいと思える環境、最高レベルで勝ちたいと思える環境の整備が何よりも重要になる」

「昨シーズンは、その方向に向けて素晴らしい一歩を歩めた。これからも、同じ方針でやっていかないといけない。これからも球団にとって正しい判断をし続ければ、ヤニスはミルウォーキーが大好きだし、ウィスコンシン州のことも気に入っているので、長期間バックスの選手としてプレーしてくれると考えている」

今年のオフ、バックスはマルコム・ブログドン、ニコラ・ミロティッチという実力者が退団したものの、クリス・ミドルトン、ロビン・ロペス、ジョージ・ヒルとの再契約に成功。また、カイル・コーバーとウェスリー・マシューズの獲得にも成功し、2019-20シーズンもトップシードを狙える陣容を集めた。

伸びしろを多く残すエースの流出を食い止めるためにも、バックスは勝てるチーム作りを継続させないといけない。