海外修行でレベルアップ、細谷将司(横浜ビー・コルセアーズ)は「もう1年このメンバーでやったら行ける」と開幕を待つ

2017/07/28
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=丸山素行、古後登志夫

Bリーグ初年度、横浜ビー・コルセアーズはシーズン後半に失速し、残留プレーオフへと回る苦戦を強いられた。それでも最後は勝負強さを発揮し、残留を勝ち取っている。チームが噛み合わず勝てない苦しみ、そしてチームとしての結束を取り戻し勝つことができた喜び。正ポイントガードを務めた細谷将司を始め、横浜の選手はその『天国と地獄』を忘れてはいない。苦戦し、なおかつ軌道修正できた経験を生かすことができれば──。チームのサプライヤーを務めるスポルディングの展示会で取材に応じた細谷将司に話を聞いた。

変わることなき向上心「そこがなくなったら僕は終わり」

──シーズンオフをどう過ごしましたか?

ワークアウトとNBAサマーリーグなどを見に2週間アメリカに行ってきました。ロンゾ・ボール(サマーリーグMVPのドラフト2位ルーキー)はヤバかったですね。僕はNBA自体に触れるのも初めてだし、そもそも海外に行ったのも初めてなんです。毎日が刺激的で、とても充実した2週間でした。

──アメリカでのワークアウトでは何が得られましたか?

僕は疲れてくるとアーチが下がる傾向があるので、課題であるシュートの調整を重点的にやりました。それと外国人と1対1や5対5をやりながら、手の長さやフィジカルを経験してきました。ウイングスパンやフィジカルの圧力は全然違いました。そこを逃げずに破ることを意識してプレーしたので、そこはアメリカで学んだことだと思います。最終日には両足ともつるぐらい追い込んでもらいました。

──そこまでやるんですね……。トレーニングとは言ってもオフ期間のことですし、調整とかメンテナンスを主体としたもので、追い込むものではないのかと思っていました。

僕はどちらかと言うとMなんで(笑)。うまくなりたい気持ちが強いですし、他の選手よりやらないと上にも行けないと思っていますから。基本的に這い上がってやろうという気持ちがずっとあって、それが一番です。そこがなくなってしまったら自分は終わりだと思っています。

「僕のギャグで皆さん癒されてると思うので……」

──横浜ではスポルディングのユニフォームが使われています。スポルディングはNBA公式球で使われていたりストリート色もあるブランドですが、細谷選手はどんな印象をお持ちですか?

たくさん種類があってカッコいいですよね。生地が良いので長持ちもするし、着やすい印象が強いです。ユニフォームって、ずっと着ているとロゴの部分が臭くなったりすることがあるじゃないですか。でもスポルディングさんだとそれがありません。試合だけじゃなくトレーニングウェアも全部スポルディングさんなので、毎日着ています。プロ選手としてサプライしていただけるのは幸せなことです。大人の「チョイ悪」感があるのもビーコルっぽくて気に入っています。

──そんなビーコルはチームとして『海賊』というキャラクターが立っていますが、海賊団における細谷選手の立ち位置は何でしょう?

船長はキャプテンですよね? だからアレクさん(湊谷安玲久司朱)が船長。卓さん(川村卓也)はシューティングガードだけど、狙撃手って感じじゃないですよね(笑)。僕は何だろうな……地図を見るとか、航海士ですかね。あと僕のギャグで皆さん癒されてると思うので……。

──チームではお笑い担当なんですか!?

僕と満田(丈太郎)と高島(一貴)さんと竹田(謙)さんで『すべらーず』っていうのがあるんです。トップが竹田さんで、常にすべっています。『すべらーず』なのに、よくすべる(笑)。川村さんには「こいつらといるとすべるぞ」ってイジられてます。

「小さい選手でもアグレッシブさを武器に」

──昨年はアグレッシブなプレーを貫いて飛躍の年になりました。新シーズンに向けてワークアウトもやって、何をテーマにプレーしますか?

「さらにアグレッシブ」ですね。NBAのサマーリーグを見て向こうのバスケに触れて、あらためて小さい選手でもアグレッシブさを武器にしている選手が多いと思いました。僕自身、そこはブレちゃいけないなと。得点を取れるところが一番の強みだと思っているので。

──具体的な目標とする数字はありますか?

平均12点は取りたいです。それと4アシストくらい。昨シーズン以上にアシストも意識していきます。そのためにも練習から、(田渡)凌や(山田)謙治さんとバチバチやっていきますから。

──田渡選手の加入も刺激になって、プラスに作用しているということですか?

凌は年下ですけど、アメリカで学んで経験しているものがあります。それを僕のものとして取り込むことができたらまた成長できますよね。だからウェルカムですよ。ライバルですけど、プレーヤーとしては尊敬していますし、技を盗んでいきたいと思います。

──横浜は他のチームに比べ選手の入れ替えが少ないですよね。再始動したばかりだと思いますが、チームの雰囲気はいかがですが?

めっちゃ雰囲気が良いです。昨シーズンは入れ替え戦まで行ってしまって、その経験をしたメンバーがほぼ残っています。練習への取り組み方とかコミュニケーションも2年目になって、すごく濃い時間を過ごせているなと感じます。「もう1年このメンバーでやったら行けるんじゃないか」という気持ちをみんなが持っています。今シーズンはコミュニケーションの部分も変えていて、相互理解が深まってそれが目に見えますし、肌で感じています。キャプテンのアレクさんもやる気に満ち溢れていますし、期待してください!