文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

0-9の立ち上がりにも動じることなく反撃開始

U-19ワールドカップは大会2日目。日本代表はオーストラリア相手に大金星を挙げた初日に続き、ハンガリーに勝利して連勝を飾った。

それでも序盤は大苦戦。サイズのあるハンガリーがパワーに頼らず、しっかりと走り切る攻守を展開してきたのに面食らい、日本のシュートタッチの悪さも重なって、最初の5分で0-9という最悪の立ち上がりとなった。阿部泉美の3ポイントシュートで初得点を挙げたのを機に、ようやくシュートに当たりが出始めるが、ハンガリーもペースを落とさずハイテンポな打ち合いに。それでも何とか6点差まで詰めて第1クォーターを終えた。

そして第2クォーター、ディフェンスでアジャストした日本が流れを引き寄せる。足を使った守備で粘り強くタフショットを打たせて相手のリズムを崩し、24秒バイオレーションやイージーミスのターンオーバーも誘う。ハンガリーを約5分間無得点に抑え、宮下希保のワンマン速攻、赤穂ひまわりの速攻を含む13-0のランで逆転に成功。前半の最後も澁谷咲月が鋭いスティールからワンマン速攻に入ったところを止められ、このフリースロー2本を決めてリードを保った。

後半は点差の広がらない一進一退の攻防に。それでも第3クォーター終盤に、オフェンスリバウンドを奪ってのセカンドチャンスから赤穂ひまわりの3ポイントシュート、さらには栗林未和のバスケット・カウントと3点プレーが連続して飛び出すなど、試合は次第に日本のペースへと傾いていった。

両チームの明暗が分かれたのは第4クォーターになってから。ハンガリーは日本の走るバスケットに真っ向勝負を挑んだ結果、この勝負どころでスタミナ切れに。セカンドユニットになるとパフォーマンスが落ちるため、先発を引っ張り続けたツケも回ってきた。これで日本は速い攻めで相手の裏を取り、イージーシュートを打てるように。最後まで走り続けた日本が一気にたたみかけ、第4クォーターを23-15と圧倒。最終スコア68-59で勝利した。

ベンチも含めそれぞれが役割を果たした『チームの勝利』

オーストラリアとの初戦に続き、攻守に素晴らしいパフォーマンスを見せたのは馬瓜ステファニーだ。13得点は突出した数字ではないが、チームオフェンスが手詰まりを起こした場面で1on1で打開しての価値ある得点ばかり。またインサイドの守備でも足を使い身体を張って、両チーム最長の33分間プレーしたにもかかわらず、最後まで運動量を落とさず攻守に健闘した。

梅沢カディシャ樹奈も昨日に続きディフェンスで奮戦。高さのある相手をゴール下で自由にさせなかったことで相手のペースを作らせない貴重な働きに加え、ハードでありながらも不用意にファウルしない落ち着いたプレーで、逆に相手のファウルを誘って苦しめた。栗林と赤穂も身体を張って攻守に奮闘。プレータイムの少ない選手もきっちりと自分の仕事を果たした『チームの勝利』だった。

明日の休養日を挟み、グループリーグ最終戦のメキシコ戦は日本時間の25日(火)21時に試合開始となる。