文=鈴木健一郎
昨日に来日、羽田空港から代表合宿へと直行
男子日本代表の新ヘッドコーチ、フリオ・ラマスが就任会見を行った。ラマスは昨日、アルゼンチンから日本に到着。昨日は羽田空港からナショナルトレーニングセンターでの代表合宿に直行したほど。初日から精力的に活動している。
「日本代表で仕事できることがようやく実現し、うれしく思っています」と代表ヘッドコーチとしての第一声を発したラマスは、「目標は2020年の東京オリンピック」と明言した後で、「日本のスタイルを求めていく。他のチームのコピーは求めていないと方針を語った。
「FIBAインターナショナルのスタイルにも取り組んでいきたいが最終的には日本のバスケットボールをやるのが目標。日本の選手がやりやすいスタイルをやっていく」と、日本のスタイルを築き上げていくことを強調。「私の知る限り、優勝したチームをコピーして取り込んでいくのでは成功する確率が低い。独自のスタイルを持ったチームは強い」とその理由を語った。
そしてラマスは、「選手が代表チームに『すべてを尽くす』と考えることが必要」と説くが、その点について不安はないようだ。「2020年のオリンピックが自国開催ということは、選手にとってすごく大きなモチベーションになる。自国開催のオリンピックをうれしいと思わない選手はいない」と語る。
もう一つラマスが挙げたのは、今の日本のFIBAランキングより上位のチームと対戦して経験を積むこと。7月29日と30日に青学記念館で対戦するウルグアイはFIBA26位。8月のアジアカップでも上位国との対戦が続く。
サン・ロレンソを率いてアルゼンチンリーグを制して日本へとやって来たラマス。新たな指揮官が日本代表にどのような変化をもたらすのか、楽しみでならない。