レイカーズ再建プランはレブロンの加入で完成する?
2018年にフリーエージェントになるレブロン・ジェームズの周辺が、すでに騒がしい。レブロンとクリーブランドの繋がりは強く、今のところキャブズとの再契約が基本線だが、NBAベストプレーヤーであるレブロンの動向はわずかな可能性についても議論の的となる。
そんな中、レブロンはオフを過ごしているマイアミで撮影した写真をInstagramに投稿した。
ビスケーン湾で撮られたと思われるこの画像には、2010年から14年まで所属したヒートの本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナが収められている。この投稿を見た一部のヒートファンは「レブロンが来年チームに復帰するのではないか」と期待したかもしれないが、『Miami Herald』のバリー・ジャクソン記者は、「ジェームズがヒート復帰を真剣に考えるとは思えない。おそらくキャブズ残留、移籍があるとしてもレイカーズだろう」と、ヒート復帰の可能性を切り捨てた。
実際、レブロンが今でもマイアミを愛し、そこでの滞在を好んでいることは間違いないのだが、ジャクソンの記事の通り、ヒートには彼が復帰を検討するに足る条件を満たしていない。
だがレブロンは、デイビッド・グリフィンGMが先日、任期満了に伴いキャブズを離れることを聞かされておらず、クラブのやり方に難色を示したようだ。グリフィンの退任が直接の原因かどうかは別として、昨年までと比べてキャブズはフリーエージェント選手の勧誘にも積極的ではなく、大型補強を進めている西カンファレンスのチームとの差は明らかだ。
「あるとしてもレイカーズ」とジャクソン記者が指摘するレイカーズはどうだろうか。昨年からルーク・ウォルトンの下、有望な若手に成長の機会を与える再建プランをスタートさせており、ロブ・ペリンカGMは「来年には2人のマックス契約選手を迎え入れる用意がある」と発言している。基礎が出来上がったところでレブロンを迎え入れれば、名門復活は最高の形で果たされることになる。またロサンゼルスでの暮らしを夫人が気に入っていることも、レブロンのレイカーズ移籍の一つのポイントになるかもしれない。
2014年に復帰した際に「もうどこにも行かない」と話し、生涯キャブズを明言したレブロンだが、この世界では何が起きるか分からない。グリフィンGM退任問題のような『些細なこじれ』がいつしか深い溝に変わることもよくある話。もし2017-18シーズンも宿敵ウォリアーズに敗れるようなら、さらに情勢は変わる。
現役最強の称号を欲しいままにしているレブロンが考える未来は、果たしてクリーブランドにあるのだろうか。それとも、その視線は全米最大規模のマーケットを持つハリウッドに向いているのだろうか。