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ドレイモンド・グリーンのセンター起用は、本職の負傷離脱が発端

昨シーズンの優勝、そして2年連続ファイナル進出の大きな要因とも言えるウォリアーズの『スモールラインナップ』だが、ヘッドコーチのスティーブ・カーは、就任当初にはドレイモンド・グリーンをセンターで起用するプランを持っていなかったと明かした。

ステファン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドレ・イグダーラ、ハリソン・バーンズ、グリーンで構成される、通称『死のラインナップ』は、対戦するチームのディフェンスを粉砕してきた。

カーは、『MERCURY NEWS』でのインタビューで、昨シーズンまで所属したデビッド・リーの負傷離脱により、仕方なくグリーンをビッグマンに起用したことが、死のラインナップ誕生に繋がったと語った。

「就任した当時、私はデビッド・リーを先発に起用しようと考えた。ドレイモンドが素晴らしい選手なのは知っていたが、センターをガードできるかどうかは分からなかった。しかし、デビッドが負傷で開幕から20試合前後を欠場することになってから、ドレイモンドの能力に気づいたんだ」

「あるときからドレイモンドをセンターの選手のマークにつけるようになって、ガードしている映像を繰り返し見た結果、彼なら自分の持ち味を残したまま自分より大きなセンターの選手をガードでき、おまけにリバウンドまで奪う能力の持ち主であることが分かった」

「デビッドのケガから生まれたものだ。彼が抜けた時期に、はっきりしたことだからね」

昨年のNBAファイナルでもキャバリアーズを手玉に取った死のラインナップが、今年のファイナルでも絶大な効力を発揮するかどうか。NBAファイナル第1戦は、6月2日にウォリアーズ本拠地オラクル・アリーナで行なわれる。