日本代表

ディフェンスとリバウンドを徹底したアメリカに大敗

バスケワールドカップ、日本代表がアメリカ代表と対戦した。開幕から2敗を喫して1次リーグ突破の可能性はなくなっていたが、世界最強チームのアメリカに対して果敢な戦いを挑んだ。

日本の先発は篠山竜青、馬場雄大、渡邊雄太、八村塁、ニック・ファジーカス。ファーストプレーからケンバ・ウォーカーのバスケット・カウント。オフェンスでは強烈なプレッシャーを受けてなかなか前を向けず、馬場が強引なアタックでレイアップに持ち込むも決まらない。開始から2分半、ジョー・ハリスに3ポイントシュートを決められ0-11とされたところで、フリオ・ラマスはタイムアウトを要求した。

アグレッシブな姿勢は出せており、速い攻めから八村の3ポイントシュート、そのオフェンスリバウンドを拾ったファジーカスのゴール下とシュートは打つが、アメリカの圧力が強くてシュートが決まらない。ファジーカスのスクリーンを受けて飛び込んだ渡邊がファウルを誘い、フリースローでようやく初得点。アメリカのトラップをかいくぐってファジーカスがフリーのジャンプシュートを決めるが、これでも4-18。

ここで日本は安藤誓哉と竹内公輔、田中大貴を投入。アメリカのプレッシャーに苦しみながらタイムアウト後は持ちこたえ、田中の3ポイントシュートも決まり9-23で第1クォーターを終えた。それでも第2クォーターの立ち上がりからアメリカは再びアクセルを踏み込む。強烈なプレッシャーで日本にタフショットを強いて、速い攻めへと持ち込む。第2クォーターの開始約3分で1-14。日本がタイムアウトを取るも、その直後にハリスの3ポイントシュートで10-40と差が開いた。

ハリーバックしたファジーカスがスティール、そこから馬場が一気に持ち込んで得点を決める。続けて馬場がアタックから得点を奪うと、グレッグ・ポポビッチはすぐさまタイムアウトを取った。21-46、大差がついていても日本の流れを切る勝負師の采配だ。ジェイレン・ブラウンがスティールからワンマン速攻、ウインドミル・ダンクを叩き込んで点差を再び30に乗せた。

日本代表

八村は4得点と抑えられるも、馬場が意地の18得点!

前半を終えて23-56。アメリカはシュートタッチは必ずしも良くないものの、ディフェンスから早い展開でノーマークを作り、さらにオフェンスリバウンドでシュート確率の低さを覆い隠す。矢継ぎ早の選手交代でディフェンスの圧力をマックスに保つディフェンスが作り出した大量リードだった。

エース八村は無得点が続く。経験豊富なハリソン・バーンズが片時も目を離さず、攻めのパターンをすべて読み切っているような対応で形を作らせない。第3クォーター5分、ようやく見つけた隙を突いてダンクを決めるも、この時点で27-73と大差が付いていた。

31-84で迎えた最終クォーターも、アメリカはディフェンスとリバウンドの徹底ぶりを崩さず。ジェイレン・ブラウンが竹内譲次の上からダンクを叩き込んで34-94と60点差に。圧倒的な劣勢の中で攻め気を失っていなかったのは馬場、渡邊、比江島慎といったところで、良いプレーがないわけではないがアメリカのディフェンスの前に単発に終わってしまう。

最終スコア45-98、アメリカは3連勝、日本は3連敗で1次リーグを終えた。