王座奪還に向けて準備万端、宇都宮ブレックスの田臥勇太「波を起こせるように」

2019/09/06
Bリーグ&国内
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田臥勇太

バスケワールドカップに関連して、日本バスケを象徴する一人である田臥勇太をテレビで見かけない日はない。それでも彼は現役選手であり、日々を慌ただしく過ごす中でも開幕に向けた準備は抜かりなく進めている。昨シーズンは腰を痛めてレギュラーシーズンの出場は6試合のみ。チャンピオンシップには間に合わせたものの、シーズンを通じて積み上げたもので競う舞台で苦戦は免れなかった。メンバーはほとんど変わらず継続路線で挑む新たなシーズン、田臥は「栃木ブレックスから宇都宮ブレックスに名称は変わりましたが、内面も変化しなければならない」と、バスケットの質の向上に向き合う。

「まずは昨シーズンできなかった、しっかり出ること」

──メンバーが変わらず新しいシーズンを迎えようとしています。優勝するには何かを変化させないといけないのか、逆に進化する必要はないのか、どう思いますか?

変化しなきゃいけないと思っています。メンバーが変わらないでスタートできる強みはもちろんあると思っていますが、その中でどう質を高めていけるか。それは細かいコミュニケーションもそうだし、スペーシングの取り方だったりとか。細かい質をどれだけ上げていけるか、その変化は絶対に大事だと思っていますね。

──チームがさらに進化する意味で、田臥選手が何か変化を意識する部分はありますか?

まずは試合にしっかり出ることです。昨シーズンはできなかったことなので、それは大前提としてあります。その中で自分のプレー自体の質をどれだけ上げていけるか、そこに楽しみを持っています。ゲームコントロールの仕方だったり、シュートを決めることだったり、すべての細かい部分において今まで以上にアンテナを張り続けて、自分の引き出しをもっと増やしていけるように。そうやって自分自身を変化させていきたいです。

──ロスターはほとんど変わりませんが、今回は比江島慎選手が開幕からチームにいて、喜多川修平選手もケガから戻ってきました。チームとして戦う上でオプションが豊富になるからこそ、ポイントガードの働きが大事になりますね。

それぞれの良さをどれだけ引き出してあげられるか。イコールそれがチームの力が上がることになります。どの選手にもそれぞれの役割があって、僕の役割はそういう部分になると思いますので。自分が速いトランジションを出すことだったりは当然やっていきながら、ゲームの状況によってコントロールする、ゲームの状況を把握して波をつかめるように、そして波を起こせるように、そこは僕自身も楽しみにしている部分です。

──いつも平常心の田臥選手ですが、昨シーズンは思うように試合に出られなかったので開幕が待ち遠しいのか、それともいつもと変わらずじっくり構えているのか、どちらですか?

両方ですね、正直(笑)。このチームメートと一緒にバスケをやって、優勝を目指して戦うことは非常に楽しみですし、早く試合がしたいです。それと同時に長いシーズンになるので、しっかりと仕上げていきたい気持ちもあります。攻めながらやっていきたいと思います。

田臥勇太

全員が万全のコンディションで開幕を迎える

栃木ブレックスのバスケットはディフェンスとリバウンドをベースとし、激しくファイトしつつも頭はクールで勝負どころを見極めて100%の力を発揮する隙のないスタイルで、NBL時代から一貫したもの。2018-19シーズンは司令塔の田臥がケガでほとんど出場できなかったが、レギュラーシーズンでは一度も連敗を喫することなく49勝11敗と、優勝したBリーグ初年度を上回る成績を残した。スタイル自体は不変でも、その質は年々高まっている。今回は全員が万全のコンディションで迎えられる開幕。ケガに苦しめられた昨シーズンの分まで、宇都宮ブレックスへとチーム名が変わった今シーズン、そのバスケットにはさらに磨きが掛かりそうだ。その宇都宮は2019-20シーズンのオープニングゲーム、横浜アリーナでの川崎ブレイブサンダース戦で開幕を迎える。ホーム開幕は第4節、10月19日にシーホース三河をブレックスアリーナで迎え撃つ。

宇都宮ブレックス 2019-20シーズン 登録選手一覧

0 田臥勇太(PG 173cm76kg)
4 ジェフ・ギブス(PF・C 188cm110kg/外国籍)
6 比江島慎(SG 190cm88kg)
9 遠藤祐亮(PG・SG 185cm88kg)
10 竹内公輔(PF・C 206cm100kg)
11 田原隆徳(PG・SG 181cm85kg)
13 渡邉裕規(PG 180cm78kg)
18 鵤誠司(PG 184cm96kg)
21 橋本晃佑(PF・C 203cm107kg)
22 ライアン・ロシター(PF・C 206cm107kg/外国籍)
24 栗原貴宏(SF 192cm88kg)
30 山崎稜(SG 182cm80kg)
31 喜多川修平(SF 185cm85kg)