千葉経済大学附属(千葉県)は4勝1敗で「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループH」の首位を走っています。5試合で379得点を記録し、鳳凰(鹿児島県)との一戦でも73−52で勝利を収めました。その高い攻撃力のベースになっているのが、チームで取り組んでいる強度の高いディフェンスから繰り出す速攻です。

しかし、最近はそこに課題があったと池端直樹コーチは言います。「鳳凰戦に向けて、ディフェンスの立て直しをテーマに掲げました。このところディフェンスに安定感を欠き、自分たちが大切にしているタグアップとピックアップをもう一度意識したかったです。合わせて、日頃から頑張っている選手が多いのでスタメンを変更し、競争環境を作ることで相乗効果を生み出したいと考えました」

しかし、序盤は鳳凰の勢いに受け身に回ってしまい、千葉経済大学附属はリズムをつかめません。その中でチームに流れを呼び込んだのが身長151cmと小柄な小笠原未菜選手です。「序盤の問題は、リバウンドが取れていないこと。取ったとしても自分たちの強みであるブレイクを出せなかったので、そこを意識しました」

冷静に試合を分析し、自分の役割を果たした小笠原選手は、普段はスタメンで出場している選手の一人です。ボールマンに激しくプレッシャーを掛け、オフボールでも声を出しながら、その俊敏性を生かしてコートの様々なところに顔を出します。

次第に鳳凰のボールムーブを封じるようになり、リバウンドを取ると小笠原選手がすぐさまボールを呼び込み、前へとボールを運びます。こうして流れが生まれると、周りの選手たちも水を得た魚のように勢いを増していきました。

ゲームチェンジャーとして試合に確かな爪痕を残した小笠原選手ですが、試合後にはさらなる向上へと意識が向いていました。「一緒に出る選手たちよりサイズがないことは理解しているので、ディフェンスでチームに貢献することが一番だと思っています。ただ今日の後半は自分たちが少しルーズになっていたので、やるべきこともっと突き詰めたいと思いました」

千葉経済大学附属は、アンダーカテゴリーの日本代表として活躍する坂田萌選手など、170cmを超えるオールラウンドな選手が揃っています。その中で小笠原選手が担うガードのポジションは1枠しかないため、チーム内での激しい競争が続いていきます。

その中で彼女がさらに高みを目指そうと思ったきっかけは、インターハイでの敗戦でした。「インターハイで対戦した東海大学付属福岡(福岡県)の豊田麻莉選手は、ディフェンスだけでなく、味方を生かすプレーも上手でした。これまでは自分が先頭に立ってチームを引っ張ることを意識してきましたが、全国の舞台で成績を残していくためには、能力の高い周りの選手たちをもっと生かせるようにならないといけないと思いました」

池端コーチも小笠原選手の成長を感じ、信頼を寄せています。だからこそ、彼女の成長をチームの成長へと繋げたいと考えています。

「私たちにはある程度のサイズのある選手が揃っていますが、インサイドのディフェンスには改善の余地があります。まずはそれぞれの選手が1対1で身体を張って守ること。その上で、カバーやトラップを仕掛けていく。だからこそ、小笠原のように激しいボールプレッシャーを続けてくれる選手がいることは私たちの強みになります」

「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループH」で積み重ねている勝利を自信に繋げ、さらなる成長を促していく。千葉経済大学附属はコーチと選手がしっかりと同じビジョンを描き、前に進んでいます。このリーグ戦の目標は優勝すること。そこで得た経験を糧に、チームはさらなるレベルアップを目指していきます。

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