今年3月の「U18日清食品トップリーグ2026入替戦」を勝ち抜いてディビジョン1への昇格を決めた四日市メリノール学院(三重県)の稲垣愛コーチは、「これで三重県に1枠が増えました。いつもサポートしてくださる皆さんに恩返しができます」と喜びを語りました。

その1枠で「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループD」に初出場したのが県立四日市四郷(三重県)です。四日市メリノール学院で行われた10月11日(日)の最終戦、星城(愛知県)に83-93で敗れて7戦全敗で大会を終えましたが、チームにとっては実りあるリーグ戦となりました。

県立四日市四郷を率いる伊藤友美コーチは「この機会は本当にありがたいです」と言い、大会出場がチームにもたらす変化をこう語ります。「県内だけの戦いでは、選手たちは間違った自信を持っていたところがあります。他県の1位チームと対戦して、自分たちに足りないところを思い知らされ、じゃあどうするかを考える。リーグ戦を通じて選手間の会話がすごく深いものになりました」

星城との試合は先発センターであり、キャプテンでもある森美紗輝選手がケガで欠場。1年生フォワードの佐藤尚子選手がゴール下のディフェンスとリバウンドを担い、オフェンスでは2年生エースの西山涼風選手が、森選手の分まで多くの得点を狙うことになりました。いずれも四日市メリノール学院中学校出身の2人は、母校のコートで奮闘します。

それでも立ち上がりに星城のオールコートプレスに捕まり、開始5分で5-14のビハインドを背負います。西山選手は「良いスタートを切れたところで自分たちのターンオーバーが続きました。私もボールに絡もうと思ったのですが絡めず、自分がもっと得点してチームを引っ張らないといけないと思いました」と言えば、佐藤選手も「ボールを見てしまってボックスアウトができていませんでした」と、自分の課題を見付けて試合の中で修正していきます。

佐藤選手が身体を張ってペイントエリアを守り、西山選手の3Pシュート、さらには野出葵珠南選手の思い切りの良いドライブからの得点でチームは立ち直りますが、点差を縮めるには至りません。後半に入ると野出選手と西山選手が厳しくマークされて得点が止まり、50-69と点差を広げられて第4クォーターを迎えました。

それでも、ここから県立四日市四郷は相手のアジャストを上回ります。3Pシュートを連続で成功させていた西山選手が「伊藤コーチの指示がありました」と2Pシュートへと狙いを切り替え、3Pシュートを警戒する相手の逆を突くドライブからチャンスを作り始めます。さらにタイミング良くゴール下に飛び込む合わせのプレーも成功。「カットしたらガードがパスをくれるのは分かっていました。スペースが空いていたので狙いました」と西山選手が言う会心のプレーは、佐藤選手が相手との駆け引きの中でスペースを作り出して生まれたものでもありました。

伊藤コーチは西川選手に「県立四日市四郷の富永啓生選手になれ」と発破をかけています。3Pポイントに絶対の自信を持ち、なおかつマークが厳しければ逆を突いて2点をもぎ取る。チームの連携から生み出したこの2点は、この試合で西川選手が6本決めた3Pシュート以上に県立四日市四郷に勢いをもたらしました。

ここから相手ディフェンスに迷いが生じると、西山選手は立て続けに3Pシュートをヒットさせます。こうして県立四日市四郷は一時は7点差まで詰め寄りました。追い上げが届かず敗れたものの、何をすればこのレベルで戦えるのか、そのアジャストの方法が分かったのは大きな収穫です。

結果としては7連敗に終わりましたが、「全国レベルのチームと対戦することで、コンタクト一つをとっても県内とはレベルが違うのが分かりました」と、西山選手はリーグ戦での学びを振り返ります。

また、母校のコートで試合ができたことも、彼女たちの新たなモチベーションになりました。2人とも「試合に出て活躍したい」と考え、稲垣コーチの「三重インターハイ、ウインターカップを狙えるチームに行ったらどうか?」という勧めもあって県立四日市四郷への進学を決めました。三重県内で切磋琢磨して互いにレベルアップし、今は「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン1」を戦う四日市メリノール学院に追い付き、追い越すことを彼女たちは目指します。

「四日市メリノール学院の選手たちは3年間一緒にバスケした仲間です。でも、勝負になったら負けたくないです。相手の方が能力の高い選手がたくさんいるので、私は泥臭いプレーを頑張って、あとはチームワークで食らい付きたいです」と、佐藤選手は半年前まで一緒にプレーしていた仲間たちに追い付く意欲を語り、これからもチームとしてのレベルアップに邁進します。

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「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2」競技日程

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