ナースHC「ただ、これはまだ開幕の『1試合』に過ぎない」
2026-27シーズンのNBA開幕戦が各地で行われ、マディソン・スクエア・ガーデンでは昨季王者のニックスと、オフに超大型補強を敢行したセブンティシクサーズが激突。シクサーズが106-100で逆転勝利を収め、今シーズンの優勝戦線へ名乗りを上げる大きな1勝を挙げた。
試合はニックスが序盤から主導権を握り、一時は10点のリードを奪う展開に。しかし、シクサーズは後半からディフェンスのギアを上げ、徐々にニックスのオフェンスを停滞させていく。そして第3クォーター終盤には、ジェイレン・ブラウンのブザービータースリーを含む11-0のビッグランを作り出し、83-76と逆転に成功した。
第4クォーター終盤にカール・アンソニー・タウンズに3ポイントシュートを決められ1点差まで迫られたものの、すぐさまジョエル・エンビードが3ポイントシュートを決め返し、そのままリードを守り切った。
シクサーズはタイリース・マクシーがチームハイの28得点を記録。移籍初戦となったブラウンは19得点8リバウンド6アシスト、NBA最多記録となる24シーズン目を迎えたレブロンは14得点9リバウンド6アシストとマルチな活躍を見せた。また、エンビードも13得点11リバウンド6アシストで勝利に貢献している。
一方のニックスは、昨季ファイナルMVPのジェイレン・ブランソンが21得点を挙げたものの、フィールドゴール成功率は31.6%(19本中6本)と苦戦。チーム全体でもシュート精度を欠き、本拠地での開幕白星を逃した。
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— Philadelphia 76ers (@sixers) October 21, 2026
試合後の会見に臨んだシクサーズのニック・ナースヘッドコーチは、勝利の要因として後半のディフェンスアジャストとチーム全体の判断力を挙げた。特に後半、レブロンをタウンズのマークにつけた戦術的修正について、ナースヘッドコーチは次のように振り返っている。
「タウンズとブランソンのピック&ロールに対応するため、パワーフォワード(レブロン)をタウンズにつけるアジャストを施した。これにより守備のカバレッジに柔軟性が生まれた。途中で代償を払う場面もあったが、トータルで見れば非常に効果的だった」
また、オフェンス面ではスター選手にマークが集まる中で、チーム全員が「正しいプレー」を選択し続けたことを高く評価した。
「今夜のジョエル(エンビード)は素晴らしく、状況に応じて常に正しいプレーを選択し続けてくれた。我々が求めているのはまさにそれだけだ。フリーの味方を見つけ、ディフェンスを正しく読む。前半はノーマークの3ポイントがなかなか入らなかったが、キャッチ&シュートの場面では打ち続ける必要がある。要所でKCP(ケンテイビアス・コールドウェル=ポープ)やアンファニー(サイモンズ)が壁を破ってシュートを決めてくれたのは大きかった」
さらに、新加入選手が多数を占めるチーム状況において、選手たちの高い集中力を称賛しつつも、指揮官はすでに視線を次戦へと向けている。
「8人から9人の新しい選手が加入した中で、選手たちは戦術の浸透を早めようと素晴らしい集中力でメンタル面の準備をしてくれた。ただ、これはまだ開幕の『1試合』に過ぎない。ニックスという素晴らしいチームから勝利を挙げられたことは素直にうれしいが、明日起きたらこの勝ちを忘れ、すぐに次のクリーブランド戦への準備を始める」
昨シーズンのプレーオフ第2ラウンドでニックスにスウィープを喫した雪辱を果たし、最高の形で新シーズンのスタートを切ったシクサーズ。スター選手たちの個の力とナースヘッドコーチの戦術、そしてチームとしての連動性が噛み合い始めた新生シクサーズは、今シーズンのNBAに大きな波乱を起こしそうだ。
