それでもブラウンの市場価値は落ちず
10月17日(現地時間)、ニックスがレギュラーシーズン開幕を目前に控え、ロスターの最終調整を実施。無保証契約でキャンプに参加していたベテランのブルース・ブラウンをウェイブし、元ドラフト全体2位指名のジェームズ・ワイズマンをロスターに残すことを決定した。
今回ロスターを勝ち取った25歳のワイズマンは、2020年のドラフト全体2位でウォリアーズに入団。圧倒的なサイズと身体能力を誇りながらも、度重なる負傷やチーム戦術への適応に苦しみ、ピストンズやペイサーズなどを渡り歩く苦労のキャリアを過ごしてきた。しかし、今オフにニックスのキャンプへ無保証契約で参加すると、プレシーズン4試合でアピールに成功。特にラプターズ戦では24分間の出場で18得点10リバウンドと力強いダブル・ダブルを記録し、チーム首脳陣へ強烈な印象を残した。
ニックスは今夏、インサイドの要だったミッチェル・ロビンソンがセルティックスへ移籍。先発のカール・アンソニー・タウンズ、控えのアンドレ・ドラモンドに続く『第3のセンター』の確保が急務だった。タウンズをパワーフォワードで起用する時間帯やファウルトラブルのリスクを考慮しても、純粋なサイズとリムプロテクト力を提供できるワイズマンの保持は合理的な判断と言える。
一方で犠牲となったのがブルース・ブラウンだ。2023年にナゲッツのNBA制覇にシックスマンとして大きく貢献した実力者だが、セカンド・エプロンまでわずか320万ドルというサラリー状況もあり、ワイズマンが選ばれた。ウェイブされたことでフリーエージェントとなったブラウンだが、その価値が落ちたわけではない。複数ポジションを守れるタフな守備力、トランジションでの推進力、プレーオフでの勝負強さを兼ね備えたロールプレーヤーの市場価値は高く、特に補強資金の限られたコンテンダーによる争奪戦が予想される。
新天地の候補として真っ先に挙がるのが古巣のナゲッツだ。ニコラ・ヨキッチを中心とする戦術体系を完璧に理解しており、かねてより課題とされているベンチ層の薄さを埋める即戦力として最高のピースとなる。また、レイカーズやバックス、サンズなどもベンチの層を厚くするための補強ターゲットとして動く可能性がありそうだ。
開幕を控えたNBAの移籍市場。ニックスの生存競争を生き抜いたワイズマンの再起とともに、フリーとなった実力者ブラウンがどのコンテンダーに『ラストピース』として加わるのか、その動向から目が離せない。
JAMES WISEMAN TAKES FLIGHT ✈️ https://t.co/zdQiyYAqND
— NEW YORK KNICKS (@nyknicks) October 16, 2026
