劣勢を強いられるも盛り返す

『東アジアスーパーリーグ(EASL)』のグループリーグ初戦が長崎ヴェルカの本拠地、ハピネスアリーナ(長崎県長崎市)で行われ、長崎はKBL王者の釜山KCCイージスに83-98で敗れて黒星スタートとなった。

EASLは外国籍選手のベンチ入りは2名まで、それと同時にアジア特別枠と帰化選手がそれぞれ1名登録ができ、同時にプレーできるのはその中の3名までとBプレミアとはレギュレーションが違う。その中で長崎はリーヴァイ・ランドルフ、ジャレル・ブラントリーを外国籍選手枠で選択し、先発は熊谷航、馬場雄大、ランドルフ、ブラントリー、土屋アリスター時生のラインナップで臨んだ。

第1クォーター、長崎は開始から釜山のゲームメークに後手となりリードを許す展開に。それでも、セカンドユニットとして入った森川正明がセットプレーから3ポイントシュートを決めてオフェンスのリズムを作ると、スクリーンプレーでもズレを作って得点を重ねる。しかし、釜山のショーン・ロングのオフェンスリバウンド、ルイス・キングのボールプッシュを止められず、EASLのファウルコールにもアジャストできずにこのクォーターだけでフリースローを12本献上してしまう。その結果、16-26とビハインドを背負って第1クォーターを終えた。

第2クォーターに入っても長崎は釜山のボールプッシュを止められず、キングに連続得点を許して開始2分でタイムアウトを請求。このタイムアウトでディフェンスを修正することができた長崎は、キングにボールを持たせずリズムをつかませないことに成功すると、オフェンスではブラントリーがフィジカルなインサイドプレーで連続得点を挙げる。ペイントエリアへのアタックが増えた長崎は、残り3分からランドルフがオフェンスの中心となり点差を縮めていった。釜山のキーマンの一人であるロングがポストプレーをすれば、トラップを仕掛けて無効化するなど攻守が噛み合い、永野威旺の3ポイントシュートで2点差にすると、ラストポゼッションで馬場が力強いドライブからレイアップシュートを決めて43-43と同点にして試合を折り返す。

森川正明

第4クォーターに集中力が切れてワンサイドゲームに

第3クォーター開始からキングとロングによる2メンゲームを止められず失点を重ねるが、ペイントアタックからの得点で喰らいつく。日本人選手だけのラインナップになった中盤には、釜山に3ポイントシュートを連続で決められて8点差まで広げられるが、森川の3ポイントシュートで反撃の狼煙を上げると、馬場と永野による連続スティールからの得点に加え、相手に決められても森川が再びの長距離砲で応戦して70-71と主力を温存させながらこのクォーターを互角に戦い抜いた。

第4クォーターの出だしには長崎が連続得点を挙げてリードを奪ったが、ここで突き放すことができなかったことで失速してしまう。速攻から得点を決められずに集中力が落ち始めると、ディフェンスが機能不全を起こし1-14のランを喰らって77-85と一気に逆転された。その後、タイムアウトで立て直そうとしたが、タイムアウト明けもロングとキングによる2メンゲームに対応できず、リズム良くシュートを決められ続けた。こうして打つ手がなくなった長崎は初戦で黒星を喫した。

KBLのレギュレーションが変わり、国内リーグでも外国籍選手をオンコートに2名配置することができるようになった釜山は、ビッグマンのロングが18得点17リバウンド、ウイングプレーヤーのキングが44得点12リバウンド7アシストを記録と役割を全う。長崎はベンチスタートの森川が5本中4本の3ポイントシュートを含む15得点、永野も10アシストとチームに勢いをもたらす活躍を見せたが、リバウンドで29-40と圧倒され試合を優位に進めることができず、終盤の失速に繋がった。

グループステージ第2戦は10月28日にマカオ・ホウチョンとアウェーで対戦する。